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若手研究者紹介:坂上 和之 准教授

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原子力専攻・原子力国際専攻(兼担)坂上研究室 坂上 和之 准教授

 

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【経歴】

2004年3月 早稲田大学 理工学部物理学科 卒業

2006年3月 早稲田大学 大学院理工学研究科物理学及び応用物理学専攻 修士課程 修了

2009年3月 早稲田大学 大学院理工学研究科物理学及び応用物理学専攻 博士後期課程 修了

2007年4月 日本学術振興会特別研究員(DC2

2009年4月 早稲田大学 理工学術院 次席研究員・助教

2015年4月 早稲田大学 高等研究所 助教・准教授

2018年4月 早稲田大学 理工学術院 主任研究員

2018年9月 東京大学 大学院工学系研究科附属 光量子科学研究センター 主幹研究員

2022年7月 東京大学 大学院工学系研究科 原子力専攻 准教授(原子力国際専攻・システム創成学科Bコース兼担)

 

【研究について】

私の研究室では光・量子ビームの開発とその応用を研究しています。光・量子ビームという名前ではイメージが湧かないかもしれませんが、レーザーなどによる光と加速器などから得られる量子ビームを研究対象としています。これらは社会で幅広く活用されており、皆さんが今このページを見ているPC/スマートフォンを作るのになくてはならない技術です。

 

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これら光科学と量子ビーム科学は密接に関係しています。最先端のX線レーザーは加速器電子ビームから得られていますし、加速の勾配(単位長さ辺りに得られるエネルギー)はレーザーによって生成したプラズマによる加速で日々更新されています。

これら両学問分野の関係をより発展させ、融合領域を形成することを目指しています。両分野の技術が融合することによって、On-chipの超小型加速器(1)や小型X線レーザー、アト秒科学、新規光・量子ビーム源の実現など、応用分野も格段に広がります。
研究室では、研究に用いるレーザー(2)や加速器(3)をできる限り自身で設計・製作しています。最新の研究テーマとしては、
▷ レーザー加工で作った加速構造での電子ビーム加速研究(1-3)
▷ 電子ビームで生成したレーザー光を用いて電子を加速する研究(4)
など、実際に光技術と量子ビーム技術を融合した研究を展開しています。

 

【今後の抱負】

光科学と量子ビーム科学の融合領域を形成するために研究活動を進めていきます。現在ある技術の改善に留まらず、野心的な目標に向かって研究を進め、技術融合によって新たな価値を創造することを目指します。

 

【URL】

https://www.atto.t.u-tokyo.ac.jp/member/kazuyuki_sakaue.html