工学系研究科長・工学部長からのご挨拶
ー未来を創る工学ー
2026年4月1日
東京大学大学院工学系研究科長・工学部長
津本 浩平
現代社会は、気候変動、資源・エネルギー、超高齢化、感染症など、複雑で解決困難な問題に直面し続けています。このような問題の解決には、多種多様な分野における深い探究から得られた「知」、いわゆる「専門知」を基に、あるべきビジョンを描き、それを実現することが求められます。工学は、このような取り組みに大きく貢献する学問体系です。
工学がカバーする領域は、基礎科学を追究する分野、追究して得られた知の社会実装を主導する分野、新しい融合領域を開拓する分野など極めて広く、その研究・開発のスケールも多岐に亘ります。地球と人類社会にとってより良い未来を創ること、そして新しい時代を切り拓いていくことが、工学の大きな目標であり使命です。さらに、一人ひとりが多様な幸せ(ウェルビーイング)を実現できる社会を目指し、新たな価値を創造、「知の活力」を生む、いわゆる「総合知」による社会変革にも貢献します。そのためには、あらゆるレベルでの「対話と連携」が必須になってきますし、先端領域での「知の修練」が必要です。
工学系研究科・工学部は高い専門性、高度な課題解決能力、リーダーシップ、国際感覚を身につけることができる、世界トップレベルの教育・研究の場を提供しています。ものづくり教育を始めとする創造力の育成、さらには、アントレプレナーシップの教育と実践にも力を入れています。また、多様性を尊重し、一人ひとりの個性を活かすインクルーシブ社会の実現に貢献すべく、性別や年齢、立場などにとらわれることなく、誰もが先進的な学問・研究を修められる環境を提供するための取り組みを進めています。
今まさに、世界は大きな変革期、激動の時代にあります。私たちと工学を学び、新たな価値を創造し、課題を解決しましょう。そして、一緒に未来を創りましょう。
