研究機構
附属施設・機構
総合研究機構
新たな学術領域の創出に挑戦する戦略研究、工学系研究科に資する大型プロジェクトや社会連携・産学協創プログラムの活性化、優れた若手教員を育成する新分野開拓准教授プログラムなどを推進しています。また、工学系研究科全体を支える研究基盤技術の管理運営を担っており、最先端分析機器及び加工装置群を学内外ユーザーに広く共用し、多岐にわたる研究支援を行っています。
国際工学教育推進機構
国際的な工学教育研究基盤の構築、国内外の優秀な学生や教員の結集、世界との国際教育連携推進を目的として、平成23年4月に工学系研究科附属教育施設として設立されました。科学技術立国の将来を見据え、世界リーディング大学に見合う国際求心力強化を目指しており、工学教育部門、国際教育部門、国際事業部門、学際研究部門、ものづくり部門を設置しています。
水環境工学研究センター
環境本位型社会における多様な社会的要望に応えられるように、基礎科学と実学の融合・連携から先端的水環境工学技術の開発研究を進める研究センターです。水質制御技術や新素材の開発、流域水環境における汚染物質管理などの水システム管理、水と衛生に関わる国際水環境問題を主たる柱として、水分野において分野横断的且つ機動的な中核拠点となるべく、最先端の研究を推進しています。
量子相エレクトロニクス研究センター
量子相エレクトロニクス研究センターでは、持続可能社会の形成に不可欠な、超高効率エネルギー変換・超低消費電力エレクトロニクスへ向けた革新的な物性科学原理を開拓しています。強相関量子物質に関する実験・理論の融合研究により、モットロニクス、スキルミオニクスなど、量子物質の創発性に基づく新しい電子技術原理を提案するとともに、その実証を行います。
エネルギー・資源フロンティアセンター
深海や宇宙のフロンティア資源の発見・探査、新規性の高いフロンティア技術の開発を進展させ、環境に配慮した革新的な資源開発システムと最先端技術を創成することを目的としています。特に石油天然ガス開発とその環境共生を図るCCS、排他的経済水域の海底鉱物資源の探査と開発、人工的なプロセスによる資源の創成などの最先端の研究を重点的に推進します。
光量子科学研究センター
光量子科学研究センターは、光科学研究教育の中核を担う国際拠点形成を目指して設立されました。科学および技術の基盤としての現代光科学の学理の構築と先端技術の開拓を進め、博士人材・若手研究者の育成を推進しています。特に、光波および光量子を発生・操作・活用する革新的な科学技術の創出を目指しています。
医療福祉工学開発評価研究センター
医療福祉機器技術は人体に介入を行うため、そのリスクと医療福祉上の効果(ベネフィット)を科学的に分析し、機器のリスクを低減しつつ効果の最大化を図る検討が研究開発段階で必須です。本センターでは、新規医療福祉機器技術の研究と共に、その性能・安全性の科学的評価方法の研究を行い、工学系研究科の様々な先端的な医療福祉に関する研究成果の早期臨床展開を目指しています。
レジリエンス工学研究センター
さまざまな分野でリスクマネジメントに関する新しい考え方が求められており、外乱やシステム内部の変動がシステムの全体機能に与える影響を吸収し、状態を平常に保つシステムの能力であるレジリエンスの概念が注目を集めるようになりました。本センターは、レジリエンスを有するシステム実現のための学理と方法論に関する教育研究活動を進めています。
スピントロニクス
学術連携研究教育センター
「スピントロニクス」は、エレクトロニクスや情報処理に「スピン」自由度を積極的に取り入れた材料/デバイス/システムの研究開発を行う学際的分野です。学術と応用技術の両面で急速に発展しており、エネルギー消費を抑えた新しいICT技術の飛躍的進歩が期待されています。この分野の拠点として本センターを設置し、全国の研究者の力を結集してネットワークを構築し、イノベーションを通じて社会に貢献します。
人工物工学研究センター
本センターでは、技術がもたらした現代の様々な社会的課題を解決し、循環型社会を実現するサステイナブルな次世代モノづくり(サービスも含む)、価値創造の方法論の構築とその体系化に関する研究教育を行っています。具体的には、それを発展させ産学官協創によってその社会実装に取り組むとともに、価値創成部門、認知機構部門、実践知能部門の3部門で、次世代モノづくりのための新たな基礎・基盤研究を推進し、それらの活動を通じて人材育成を図ります。
システムデザイン研究センター (d.lab)
知識集約型社会が到来する。価値の中心が製品からサービスに移ったとき、製造業はどうなっているのだろうか?その答えを探すのが本センター(d.lab)の使命です。d.labはソリューションを創り出す側の視点に立って、システムのアイデアを持つ人なら誰でも専用チップを即座に手にすることができるように、デザインの手法と製造のエコシステムを再構築することを目指します。データ駆動型システムのデザインプラットフォームを作り、データ駆動型社会で活躍する人材を育成します。
キャンパスマネジメント研究センター
21世紀の未来社会では、従来の建築学とは異なるマネジメント学が求められています。本センターは、東京大学のキャンパスの建物群を対象として、施設の保全と更新、歴史的空間資源の活用、情報通信技術の活用を推進します。ファシリティ・マネジメント(FM)、プロパティ・マネジメント(PM)、情報マネジメント(IM)の3つの観点を相互に発展させながら、未来社会に相応しい理想の大学空間の創造を目標として、研究・教育・実践を推進します。
ナノシステム集積センター
最先端のナノデバイス製造共用設備を一元管理する拠点として、ラピッドプロトタイピングを支援し、オープンイノベーションを推進するとともに、ベンチャー育成と産学連携等によりデジタル変革を加速します。また、電子デバイス、光デバイス、MEMS、微小流体デバイスなどの試作開発環境を整え、これらのデバイスの設計、製作、評価、および関連する材料・プロセス開発に関する研究と教育を展開します。
トランスポートイノベーション研究センター
広範な領域にまたがる物流・交通等に関する各研究分野の境界領域を開拓するとともに、分野間の融合を図り、産業界と連携して物流・交通等の諸課題の解決に向けた研究に取り組むことで物流・交通における技術革新を先導し、社会制度や政策課題などの解決に資する研究成果を導き出すことを目指します。