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- 2023
若手研究者紹介:三輪 修一郎 准教授
若手研究者紹介:074
原子力専攻・原子力国際専攻(兼担)Visualization Laboratory 三輪 修一郎 准教授
【経歴】
2005年 12月 パデュー大学 工学部環境都市工学科 卒業
2008年 5月 パデュー大学大学院 原子力工学専攻修士課程 修了
2012年 12月 パデュー大学Ph.D. 課程 修了
2013年 3月 北海道大学 大学院工学研究院エネルギー環境システム部門 助教
2020年 4月 北海道大学 大学院工学研究院エネルギー環境システム部門 准教授
2021年 10月 東京大学 大学院工学系研究科原子力専攻 准教授(兼担 原子力国際専攻)
【研究について】
物質の状態は通常、固体、液体、気体の3つの状態(相)に区別することができます。二つ以上の異なる相が混在する流れを「混相流」と呼び、原子炉をはじめとした工業分野や自然環境、人間の体内等、様々な時空間スケールにて生じる複雑な現象として知られています。特に、気体と液体により形成される気液二相流の理解は、次世代原子炉や、熱交換機器、化石燃料輸送系等といったエネルギー・化学システム系統の設計や、安全な運転に重要となります。二相流動場で生じる複雑な現象や力学をシミュレートし、それらの予測が可能なモデルと計算技術の開発を研究対象としています。
研究室名の通り、まずは研究対象を「可視化(Visualize)」することに重点を置いています。ここでのVisualizeは、目視による実現象の観察に留まらず、計測やシミュレーションによる数値的な可視化に加え、データの裏に潜んだ特徴量や規則性をAIの眼による技術開発も含まれています。当研究室では、実験・理論・計算の多角的なアプローチにより、二相流現象を解明し、次世代原子炉R&Dや産業技術イノベーションに向けたモデル開発を目指しています。
【今後の抱負】
先進的な計測手法、数値シミュレーション、AIを駆使したデータ駆動型手法を混相流へ適用することで、次世代原子炉の安全性向上に繋げ、持続可能な未来への貢献を目指します。
【URL】
Visualization Laboratory : utvis.com