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若手研究者紹介:木見田 康治 特任講師

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技術経営戦略学専攻 木見田研究室 木見田 康治 特任講師

 

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【経歴】

2011年3月 首都大学東京大学院 システムデザイン研究科 博士課程修了 博士(工学)
2011年4月-2012年3月 日本学術振興会特別研究員(PD)
2012年4月-2013年9月 東京理科大学 工学部第二部 経営工学科 嘱託助教
2013年10月-2020年5月 首都大学東京 システムデザイン学部 助教
2017年9月-2018年3月 デンマーク工科大学 客員研究員
2020年-現在 東京大学 大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 特任講師

 

【研究について】

現在、気候変動や資源枯渇などの問題から大量生産、消費、廃棄による一方通行型の経済(リニアエコノミー)が限界を迎えつつあり、新たな経済成長のモデルとしてサーキュラーエコノミー(Circular Economy: CE)が注目を集めています。CEとは、廃棄物の発生を最小限に抑えながら、製品、部品、素材の価値を可能な限り長く維持することを目的とした経済です。このCEを実現する有効な手段の一つとして、Product as a Service(PaaS)が挙げられます。PaaS型のビジネスでは、顧客に対して製品の製造・販売を行うのではなく、製品機能をサービスとして提供します。代表例としては、シェアリング、サブスクリプション、Pay-Per-Useなどが挙げられます。

私たちは、PaaS型ビジネスを設計するための経済性・環境性のシミュレーション(図1)や、その実装に必要な組織の能力(ケイパビリティ)のアセスメント(図2)など、PaaS型ビジネスの設計と実装を支援するための研究を行っています。

 

 

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図1

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図2

 

 

【今後の抱負】

PaaS型ビジネスとCEに関する学術的な知見を蓄積すると同時に、産学官の連携によりその実現に向けた取り組みを加速していきたいと思います。

 

【URL】

木見田研究室:https://sites.google.com/css.t.u-tokyo.ac.jp/kimitalab