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丸山 一平 教授、野口 貴文 教授らが日本コンクリート工学会賞(論文賞)を受賞されました

 

2023年6月22日、建築学専攻 丸山 一平 教授、野口 貴文 教授、小鷹 渉さん(2022年度修了生)、Bui Ngoc Kien 特任研究員、栗原 諒 特任研究員、兼松 学 東京理科大学教授、兵頭 彦次 氏・平尾 宙 氏(太平洋セメント株式会社)、北垣 亮馬 北海道大学 教授、田村 雅紀 工学院大学教授、辻埜 真人 氏(清水建設株式会社)、藤本 郷史 宇都宮大学 准教授、が日本コンクリート工学会賞(論文賞)を受賞されました。

2023年 日本コンクリート工学会賞(論文賞)

 

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日本コンクリート工学会賞(論文賞)

コンクリート工学会賞(論文賞)は、セメントおよびコンクリートに関する学術上、技術上に関する学術・技術の進歩発展に顕著な貢献をなしたと認められる本学会の刊行物に発表された論文を対象とし,その著者を受賞者とします。
(協会HP募集要項より改変)
https://jci-net.or.jp/j/jci/award/img/award_2024.pdf

 

受賞された研究内容・活動について

論文タイトル:A New Concept of Calcium Carbonate Concrete using Demolished Concrete and CO2
概要:現在、コンクリートの生産においてCO2が多く排出されることから、コンクリートセクターにおいてカーボンニュートラル化は喫緊の課題となっています。本研究は野口 貴文 教授がPMを務めるNEDOムーンショットプロジェクトからの最初の論文で、炭酸カルシウム自体を結合材とした全く新しいコンクリート、炭酸カルシウムコンクリートの提案を行ったものです。この論文は、地質分野における炭酸コンクリートの研究を行っていた丸山 一平 教授を中心として反応メカニズムの仮説をたて、炭酸カルシウムを結合材として硬化体が生成できることを実証しました。この研究は、コンクリート廃材を用いること、空気中のCO2を固定化すること、最終的には、材料自体がリサイクル可能になるため実用化されるとCO2排出量と資源投入量の大幅の抑制が可能となる技術になります。

 

今後の抱負・感想

今後は、高強度化、大型化、およびエネルギー効率の改善が課題ですが、プロジェクトは順調に進んでおり、実用に向けて鋭意研究を継続していきます。