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丸山 一平 教授が Papers of Note at the WM2023 Conference を受賞されました

 

2023年6月29日、建築学専攻 丸山 一平 教授が Papers of Note at the WM2023 Conference を受賞されました。

2023 Papers of Note (PDF)

 

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Papers of Note at the WM2023 Conference

Waste Management Symposium (WMS)は、放射性廃棄物および放射性物質管理の進歩に顕著な貢献をした著者および共著者を表彰することを目的として、「Papers of Note」を創設しました。論文審査で「優秀論文」に選ばれた論文は、専門家である各トラックの共同議長によって「注目論文」に選ばれます。
https://www.wmsym.org/awards/past-award-winners/

 

受賞された研究内容・活動について

論文:Penetration of Cs and Sr into Cracked Dry Carbonated Mortar Considering the Contamination History of Fukushima Daiichi NPP

概要:福島第一発電所事故後、原子力発電所に用いられたコンクリートは放射性物質に汚染されました。これらのコンクリートは、最終的になんらかの処分、再利用を考えなくてはなりませんが、現状、放射性物質とコンクリートの構成成分との相互作用については不明な部分が多く、その汚染量の推定なども困難です。令和2年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 課題解決型廃炉研究プログラム「合理的な処分のための実機環境を考慮した汚染鉄筋コンクリート長期状態変化の定量評価」において、これらの課題を解決する多くの知見を得ました。本検討では、その中でも、コンクリートのひび割れとひび割れ部も含むコンクリートに放射性物質であるCsやSrがどのように侵入し、相互作用するかについて説明したものです。

 

今後の抱負・感想
本研究の前段となる、福島第一原子力発電所事故後の対応は日本として責任を果たさなくてはいけない課題であると考えています。特にコンクリートは大量にある材料であるので、これらを適切に対応できるよう研究を重ねていきたいと考えています。