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学部退職教授懇談会が開催されました

 

20231012日(木)に工学部退職教授懇談会が、小泉 秀樹 教授(都市工学科)の司会で開催されました。一昨年はオンライン、昨年はハイブリッド開催でしたが、今年は4年振りの対面での開催となり、退職教授24名、現職教員34名のご参加をいただきました。

 

まず、電気電子工学科の山下 真司 先生の開会の辞では、歓迎の挨拶と、2019年以来の対面開催であること、今年は工学部150周年の節目であることが紹介されました。

 

加藤 泰浩 工学系研究科長・工学部長より、歓迎の挨拶と現状の報告がありました。

はじめに、研究力強化及び社会連携活動について報告がありました。科研費獲得支援が実を結び、科研費の基盤研究Sの採択の30%から40%が工学部であることや、若手教員の活性化のための研究費の支援について紹介されました。

次に、社会連携・産学協創推進室の活動として、64件の社会連携講座が動いていることが紹介されました。大学全体の半分以上が工学系研究科であり、公共性の高い社会課題の解決に大きく貢献していることが報告されました。また、「生成AIが切り拓く未来と日本の展望」など注目度の高いシンポジウムを工学系で主催していることが紹介されました。 

教育、国際関連では、今年度から学部のすべての講義・実習が対面となったこと、国際工学教育推進機構の組織運営の効率化を図り、世界におけるプレゼンスを高める努力をしていることが報告されました。財務に関しては先生方の外部資金獲得が非常に順調であること、電気料金の高騰と建物の修繕費が課題ではありますが、消費電力の見える化がなされ、節電意識が高まっていること、建物のカルテを作成し、今後の長期修繕の予算の考え方の道筋をつけたことが紹介されました。

最後に、前任の染谷先生が設立された、ダイバーシティ、リスキリングを基本コンセプトの新たな学びの場を提供する、メタバース工学部の活動が紹介され、中高生、保護者、教師を主な対象とするジュニア講座は約5,000人、社会人を主な対象とするリスキリング講座は約2,000人と多くの受講があり、高い評価を得ていることが紹介されました。

 

・加藤 泰浩 工学系研究科長

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引き続いて、大橋 秀雄 名誉教授(機械工学科)に乾杯のご発声をいただきました。先生が退官されたときは、大学院の部局化の時期で、大きな変化があったそうですが、研究室の活動は脈々と受け継がれていることを嬉しく思うとの感想をいただきました。

 

・大橋 秀雄 名誉教授

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その後懇談が行われ、名誉教授の先生方と現職の先生方との和やかな懇談の輪がいくつもでき、とても参考となる昔話や励ましの言葉などをいただきました。

 

・懇談会の様子

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閉会にあたって、電気電子工学科の山下 真司 先生から、対面開催が実施でき、久々にお目にかかり激励をいただいた名誉教授の先生方へのお礼が述べられました。また、ホームカミングデーや来年3月には150周年記念行事があり、来年の本懇談会など、是非またお集りいただければと述べられ、閉会となりました。

 

(報告:計数工学科教授 川嶋 健嗣)