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木下 裕介 准教授らがICPE 2022国際会議において「Best Paper Award」を受賞されました

 

2022年11月30日、精密工学専攻 木下 裕介 准教授、陶 福偉さん(M3)、人工物工学研究センター 梅田 靖 教授らが、奈良市で開催されたThe 19th International Conference on Precision Engineering 2022  (ICPE 2022) において、「Best Paper Award」を受賞されました。

 

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受賞された研究・活動について

"Toward building a circular economy of second-life lithium-ion batteries for electric vehicles - A case study of Japan

The 19th International Conference on Precision Engineering 2022 (ICPE 2022), C151, Nara, Japan, 28 November - 2 December, (2022).

Yusuke Kishita, Fuwei Tao, Christian Scheller, Steffen Blömeke, Yasushi Umeda, Christoph Herrmann, Thomas Spengler

 

本研究は、欧州を起点として最近脚光を浴びているサーキュラー・エコノミー(循環経済)の実現に向けて、特に使用済み電気自動車向けリチウムイオン電池に着目して製品循環システムを設計するための方法論を提案したものです。本研究の特色として、ライフサイクルシミュレーションという離散事象シミュレーションと市場モデルを組みあわせることで、将来的な社会変化の影響、ならびに、使用済みリチウムイオン電池の需給バランスを考慮したときの製品ライフサイクル全体のCO2排出量と循環性を評価できるモデルを開発した点が挙げられます。このモデルによって、製品循環を活用した新たなビジネスの立案を支援できることが期待されます。なお、本研究は東京大学とドイツ・ブラウンシュバイク工科大学の研究グループによる国際共同研究プロジェクトの一環として実施されたものです。

 

今後の抱負・感想

本研究の成果が認められ、精密工学分野で権威ある国際会議であるICPE 2022において栄誉ある賞をいただくことができ、大変光栄に思います。この受賞を励みとして、今後も研究活動を進めてまいります。