トピックス

辻 健 教授が米国地球物理学連合において「平朝彦国際深海科学掘削研究賞」を受賞されました

 

2023年9月13日、システム創成学専攻 辻 健 教授が、2023年米国地球物理学連合(AGU)で「平朝彦国際深海科学掘削研究賞」(The Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prize:略称The Taira Prize)を受賞されました。授与式は12月にサンフランシスコで開催されるAGU Annual meetingで行われます。

 

fig

 

平朝彦国際深海科学掘削研究賞(The Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prize)

米国地球物理学連合(American Geophysical Union)は、地球や宇宙の研究分野では世界最大の国際学会です。The Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prizeは、海洋科学掘削による分野横断的研究における優れた業績や貢献が認められた若手・中堅研究者を対象に贈られるものです。

Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prize | AGU

 

受賞された研究内容・活動について

辻 健 教授は、長期の海洋掘削の研究航海に複数回参加し、または掘削データを利用し、海底下の地震断層や、海底下の流体挙動、海底熱水鉱床などの研究を実施してきました。例えば2010年に2ヶ月間にわたって実施されたカナダ沖のファン・デ・フーカプレートの海洋掘削では、共同チーフ研究者として国際研究グループを取りまとめ、海洋性地殻内部の流体挙動をモニタリングしました。それ以外にも、南海トラフの津波断層の掘削などにも参加し、断層の不安定性の評価などを実施しています。これらの成果が認められ、今回の受賞に至りました。

 

今後の抱負・感想

国際深海科学掘削計画(IODP)では、2ヶ月にわたる海洋掘削を行います。私は、この研究航海に複数回参加し、その掘削データや探査データの解析を実施してきました。船上の国際的な雰囲気の中、2ヶ月間研究に打ち込むことのできる経験は貴重なものでした。私は掘削船だけではなく、地震計の設置などのフィールド調査を行うことが多いですが、このような機会を学生にも経験してもらいたいと思っています。もちろん私自身も継続していきたいと思っています。

 

 

2023 RECIPIENT - ASAHIKO TAIRA INTERNATIONAL SCIENTIFIC OCEAN DRILLING RESEARCH PRIZE:

https://www.agu.org/honors/taira/past-recipients