電子情報工学科 川原圭博准教授が、ACM Ubicomp 2013でBest Paper Awardを受賞されました。
川原圭博准教授は、英国マイクロソフトリサーチと米国ジョージア工科大学と共同で、一般的な家庭用のインクジェットプリンタと市販の銀ナノインク、紙、導電性接着材料を組み合わせ、独自の設計手法を確立することで、高精度のタッチセンサや通信用アンテナ、電子回路の配線を紙やPETフィルムといった柔軟な素材上に印刷することに成功しました。本手法では、従来の百分の一程度の価格の機器を使用し、従来の百分の一以下の1分程度の短い時間で高度な電子回路素子の作成が可能となります。本成果により、研究者やエンジニアがより手軽に柔軟な電子回路を製作できるようになったほか、電子工作愛好家やアーティストが手軽に回路の試作を繰り返すことができるようになりました。研究成果は2013年9月に開かれたACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing (UbiComp 2013)においてBest paper awardが贈られました。
インクジェットプリンタで作成した透明回路基板
柔軟なタッチセンサにより触ったことが検知可能なぬいぐるみ
詳しくはをご覧下さい。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_251105_j.html