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電気系工学専攻 高木 健 さん(D3)らの研究チームの論文が、CHI 2023においてHonorable Mention Awardを受賞されました
2023年4月、高木 健さん(電気系工学専攻・D3)、野崎 悦さん(情報理工学系研究科修了)、金井 智美さん(機械情報工学科)、ハウタサーリ アリ 特任准教授(学際情報学府)、佐藤 大介さん(カーネギメロン大学)、川原 圭博 教授(電気系工学専攻)、樫尾 明憲 准教授(東京大学附属病院)、山岨 達也 名誉教授(東京大学附属病院)の研究チームの論文が、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション分野の最重要国際会議であるCHI 2023においてHonorable Mention Awardを受賞されました。
2023 ACM SIGCHI Honorable Mention Award
CHI 2023(The ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systems)はヒューマン・コンピュータ・インタラクション分野の最重要国際会議であり、2023年4月23日から4月28日にドイツ ハンブルクとオンラインのハイブリッド形式で開催されました。Honorable Mention Awardは投稿された論文のうち、上位5%の論文が受賞する賞です。
受賞された研究・活動について
Ken Takaki, Etsushi Nozaki, Tomomi Kanai, Ari Hautasaari, Akinori Kashio, Daisuke Sato, Teru Kamogashira, Tsukasa Uranaka, Shinji Urata, Hajime Koyama, Tatsuya Yamasoba, and Yoshihiro Kawahara. 2023.
asEars: Designing and Evaluating the User Experience of Wearable Assistive Devices for Single-Sided Deafness.
In Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI '23).
Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, Article 44, 1–17.
https://doi.org/10.1145/3544548.3580840
片耳難聴者は日常生活のなかで思うように聞き取れず、社会生活の不自由さを感じています。
本研究では、当事者でもある高木健さんらのチームが研究開発を続けてきた片耳難聴者の聞こえを支援するメガネ型デバイス「asEars」と従来の補聴器を10名の片耳難聴を持つ当事者に4週間にわたって使用してもらいました。研究の中で、「asEars」の方が満足度が高いことや、デバイスの受容に影響する要因を明らかにしました。
今後の抱負・感想
この度の受賞を共著者一同大変光栄に思っております。大規模な実験を一緒に取り組んで下さった共同研究者のみなさま、研究生活を支えてくださったみなさまに深く感謝いたします。今後は「asEars」のさらなる改良を行い、片耳難聴者をはじめとした聴覚障害を持つ人のQuality of Lifeを上げるために、社会実装をする予定です。