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化学生命工学専攻 近藤将禎さんが化学工学会 第47回秋季大会においてバイオ部会優秀ポスター賞を受賞されました

 
2015年9月9日化学生命工学専攻の近藤将禎さんが、化学工学会 第47回秋季大会においてバイオ部会優秀ポスター賞を受賞されました。
 
 
<受賞された研究・活動について>
シトクロムP450(P450)は、位置・立体選択的な酸化反応を触媒できることから、医薬品の工業生産への利用が期待されています。P450がこうした触媒活性を示すためには、パートナーとなる還元酵素及び電子伝達タンパク質を介した電子伝達が不可欠です。しかし、各生物はゲノム上に多数の還元酵素及び電子伝達タンパク質を持っているため、パートナーの特定には多大な労力と時間がかかることが、P450利用の問題点となっています。本研究では簡便なパートナー探索方法の確立を目指しました。自己集合するタンパク質と融合することにより細胞抽出液を混合するだけで、P450、還元酵素、電子伝達タンパク質が分子レベルで近接した複合体を担体上に形成できます。本研究では本手法を用いて実際に Thermobifida fusca由来の電子伝達タンパク質に電子を渡すことができる還元酵素の組合せを見つけました。
 
<今後の抱負・感想>
この度はこのような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。これを励みに今後一層精進していきたいです。この場をお借りして、ご指導を賜りました平川助教および長棟教授に厚く御礼申し上げます。