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大阪大学産業科学研究所木山治樹助教、大岩顕教授、東京大学大学院工学系研究科の樽茶清悟教授(理化学研究所創発物性科学研究センター量子情報エレクトロニクス部門長兼任)らの研究グループは、量子ドット※1中の電子2個がとりうるスピン状態(電子スピン)のうち3つの状態の読み出しに成功しました。電子2個のとりうるスピン状態は4種類存在することが知られていますが、これまでの測定手法では2種類のスピン状態の読み出ししかできていませんでした。今回、本研究グループは、新たな2状態読み出し法を確立し、さらにそれを既存の手法と組み合わせることにより、3種類のスピン状態の読み出しに成功しました。これにより、3種類のスピン状態を利用した超高速・大容量の量子情報処理への応用が期待されます。
本研究成果は、米国科学誌「PhysicalReview Letters」に、近日中に公開されます。
プレスリリース本文:PDFリンク
PhysicalReview Letters:http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.117.236802
日経テクノロジー:http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/112205156/
2016/12/9 科学新聞4面 電子2個のスピン情報 多値読み出し成功
2016/12/8 朝日新聞朝刊23面(大阪版) 電子の状態詳しく読み取り 阪大など情報処理の高速化に期待
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