イベント
- 開催報告
- 2016
第13回 工学部による女子学生のためのキャリアガイダンス (Tech Tea Time13)
Tea Time Tech13
2015年度工学部による女子学生のためのキャリアガイダンス開催報告
古川克子(男女共同参画委員会委員)
1月22日(金)に、女子学生のためのキャリアガイダンスを本郷キャンパスで開催ました。本企画は、毎年、冬学期に開催している“東大工学部女子“のための交流会であり、本年は研究室見学会も同時開催いたしました。本郷における企画であるにも関わらず、学部生13名、大学院生9名、教職員14名,ゲスト3名の総計39名のかたにご参加いただきました。
最初に、化学システム工学専攻の山下・牛山研究室、機械工学専攻の高木研究室、都市工学専攻の窪田研究室の見学ツアーが開催されました。集まったみなさんが、熱心に説明に聞きいる姿が印象的でした。
交流会は、熊田亜希子工学部男女共同参画副委員長による趣旨説明、そして吉村忍工学系研究科副研究科長によるご挨拶と乾杯のご発声からはじまりました。外部からは,3名の卒業生をお招きしました。株式会社日本設計に入社4年目の前川綾音さん(都市工学専攻OG)は、緑の街をつくることをテーマに海外にも目を向けた活動を展開すると同時に、今後の転勤・出産などのライフイベントに関する不安を率直に語ってくださりました。次に、ファイザー株式会社の吉井紫保さん(精密工学専攻OG)は、卒後15年が経過しているベテラン社会人であり、大学での研究や卒業してから会社に入社した後のやりがいのある仕事内容について、その時々でどのような考えをもって取り組んでこられたのか、丁寧にご紹介くださりました。現在、2児のママでもあり、出産を契機にMBAを海外で取得するなど、職業選択、結婚、出産、育児を経験してこられた吉井さんのお話は、参加者の“これから”に大きな影響力をもつものであったのではないかと思いました。最後に。中部大学超伝導・持続可能エネルギー研究センターの筑本知子さんは、ご主人が海外赴任するなか、3人のお子様を子育てしておられます。働く女性として、やりがいのある仕事を、大切なご家族を守りながら進める日々の生活は、“大変”なんて軽々しい言葉では言い表すことができないものであると思いました。そして、お子様が筑本さんの自己実現を心から応援されているとのお話に胸がいっぱいになりました。
1時間半の交流会企画は、あっという間の時間が過ぎ、散会が名残惜しくもありました。アンケートの解析結果からも、満足度の高い会であったことが理解できました。本会にご参加してくださったみなさまおよび裏方仕事を担当してくださったみなさまに心より感謝申し上げます。
1. 概要
■日時:1月22日(金) 研究室見学会17:00~18:30,交流会18:30~20:00
■場所:本郷キャンパス工学部2号館2階展示室
■参加者:学部1~4年生,大学院生
(工学部への進学を検討中または工学部・工学系
研究科に既に在籍している学生のみなさん)
■参加費:無料
2. プログラム
■研究室見学会17:00-18:30
化学システム工学専攻
山下・牛山研究室 工学部3号館
機械工学専攻 高木研究室 工学部2号館
都市工学専攻 窪田研究室 工学部1号館
■交流会18:30-20:00
司会:窪田 亜矢
18:30-18:35 趣旨説明 工学部男女共同参画副委員長 熊田 亜希子
18:35-18:40 工学系研究科からのご挨拶 工学系研究科副研究科長 吉村 忍
歓談
19:10-19:20 「試行錯誤の日々」
前川 綾音 都市工学専攻OG
株式会社日本設計 都市計画群
19:20-19:30 「私のライフ・マネジメント」
吉井 紫保 精密機械工学専攻OG
ファイザー株式会社ポートフォリオ・プロジェクト・マネジメント部
19:30-19:40 「欲張りに生きてみる」
筑本 知子 化学エネルギー工学専攻OG
中部大学超伝導・持続可能エネルギー研究センター
歓談
19:54-19:57 事前質問に対する回答 工学部男女共同参画委員 古川 克子
19:57-20:00 総括 工学部男女共同参画委員会委員長 高木 周
※アンケート集計結果はこちら