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国際工学教育推進機構 中條麟太郎さん(B3)が「令和3年度 東京大学総長大賞」を受賞されました


2022年3月23日、国際工学教育推進機構 吉田塁研究室 LearnWiz プロジェクトメンバーの中條麟太郎さん(B3)が、東京大学における学生表彰「東京大学総長大賞」を受賞されました。
題目は「東京大学におけるオンライン教育支援の経験から生まれた教育プラットフォーム『LearnWiz One』の開発とその評価としてのEdTech 分野における世界最大の国際コンテスト部門優勝」で、吉田研究室において開発しているEdTechLearnWiz One」の取り組みによるものです。これは、「東京大学総長賞」では初めてのEdTechに関する受賞になります。

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東京大学総長大賞
学生表彰「東京大学総長賞」は、平成14年度から東京大学において実施されている表彰で、「学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学(東京大学)の名誉を高めた者」について行われるものです。また、総長賞受賞者の中でも、特に顕著な活動実績や学業成果を残した者には、「東京大学総長大賞」が授与されます。

 

中條さんは、オンラインにおける大規模なアクティブラーニングの実現を目指す吉田研究室の取り組みである LearnWiz プロジェクトの中で、教育プラットフォーム「LearnWiz One」の開発を主に行いました。「LearnWiz One」は2022120日に開催されたThe Global EdTech Startup Awards 世界大会における研究開発部門第一位となり、その結果も含めた一連の活動が評価され、令和3年度の「東京大学総長大賞」を受賞されました。

受賞された研究・活動について

LearnWiz Oneは、授業やイベントに手軽に導入可能で、参加者の主体性を引き出しながら意見集約を促すことのできる教育プラットフォーム(EdTech)です。

コロナ禍において急速に進んだオンライン授業では、授業の形態に関わらず、学生と教員、また学生同士の業内でのコミュニケーションが取りにくいという課題が存在しています。そこで、東京大学吉田塁研究室の LearnWiz プロジェクトにおいて、オンライン授業に手軽に導入可能で、学生の主体性を引き出しながら意見交換を促すことができるEdTechLearnWiz One」を開発しました。

 

特徴は、以下の三点です。

1)参加者全員の意見を容易に集約できること

2)参加者は一人で作業していても、他の参加者の意見に触れて、他の参加者から学ぶことができること

3)人数の制約がなく大規模でも利用できること

 

202110月にベータ版を一般公開して以来、全国の大学教員をはじめとして10000名以上の方に利用いただき、「対面でディスカッションするよりも双方向的に学ぶことができた」といったポジティブな声を多くいただいている他、世界最大のEdTechコンペティション「The Global EdTech Startup Awards」において研究開発部門世界第一位を獲得するなど、世界的にも高く評価されています。

今後の抱負・感想

東京大学総長大賞という栄えある賞をいただいたことを、大変光栄に思います。共に活動を進め、指導してくださっている吉田塁先生をはじめ、多くの方にさまざまな形でサポートをいただいたことで、ここまで取り組みを進めることができました。心より感謝いたします。
今後も、より良い教育の実現を目指して、ひいてはより良い社会の実現を目指して、活動を続けていきます。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

WEB

令和3年度学生表彰「東京大学総長賞」の選考結果について: https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/students/events/h12_03.html

吉田塁研究室 ホームページ: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp

LearnWiz One ホームページ: https://one.learnwiz.jp/