杉山 弘和 教授が「バイオインダストリー奨励賞」を受賞されました

2022年10月12日、化学システム工学専攻 杉山 弘和 教授が 第6回「バイオインダストリー奨励賞」を受賞されました。

写真：（一財）バイオインダストリー協会提供

バイオインダストリー奨励賞

持続的な社会と未来に貢献するバイオテクノロジー、バイオサイエンスに関連する応用を指向した優れた研究などを行っている有望な研究者とその研究業績を対象とする賞です。応用の対象分野は、生物機能を利活用した生産や環境改善、健康・医療等に関わる分野で、化学・材料・環境・エネルギー等に関連したバイオプロセス、発酵生産、食品、農林水産業、健康・栄養、ヘルスケア・医薬などです。

受賞された研究・活動について

「抗体・幹細胞製造プロセスのデジタル設計を支援するシミュレーション技術」
抗体医薬品や幹細胞の製造について、プロセス設計を支援するシミュレーション技術を開発しました。ヒトiPS細胞については、凍結時の細胞へのダメージを考慮した新規モデルを開発し、品質と生産性の向上につながる温度プロファイルを特定しました。抗体医薬品についても、品質や経済性、供給安定や環境影響を考慮したプロセス設計を展開しました。本研究は、デジタル技術による意思決定支援、さらにはR&Dの効率化や迅速化に貢献するものです。

今後の抱負・感想

この度のバイオインダストリー奨励賞受賞、大変光栄に存じます。ご指導・ご支援・ご助言を頂きました皆様、共同研究者の皆様、杉山研究室メンバーに心より御礼申し上げます。今後も製薬を対象とする新たなプロセスシステム工学の開拓に邁進する所存です。