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2015.12.03

【受賞・表彰等】精密工学専攻 安琪 特任助教が2015年度計測自動制御学会において論文賞を受賞されました。

2015年10月27日、精密工学専攻 安琪 特任助教が2015年度計測自動制御学会において論文賞を受賞されました。
この賞は計測自動制御分野において、学問技術の発展に寄与することが大きい論文の著者に授与されます。

<受賞された研究・活動について>
高齢社会の我が国における喫緊の課題である高齢者の運動機能の改善を行うためには、運動の生成メカニズムの理解が重要である。本論文では、特にヒトの日常生活の起点となる起立動作に着目した。ヒトは起立動作において、運動を行う関節自由度よりも冗長な筋を巧みに制御し、異なる環境においても適応的に動作を達成するが、その制御メカニズムは十分に解明されていない。
それに対して本研究では、筋シナジー仮説と呼ばれる、個別に筋を制御することなく、少数の同時に活動する筋群(筋シナジー)が運動を生成するメカニズムに着目した。健常者を対象とした運動計測実験では、座面高と運動速度の異なる起立動作中の筋活動から条件の違いに関わらず、共通する3つの筋シナジーが抽出され、それぞれ離床や全身の伸展、姿勢の安定化という役割を担っていることがわかった。さらに環境の違いに対しては筋シナジーの振幅と継続時間を適応的に変化させて合目的的に運動を生成していることが明らかとなった。

 

 

 

<今後の抱負・感想>
このような素晴らしい賞を頂くことができて、非常に光栄です。今後の研究では、得られた知見をもとに、高齢者や片麻痺患者などにおける身体機能の低下の原因を同定し、それらを支援する技術の開発を行いたいと考えております。