機械工学専攻 小夜 結利花さん(D1)が日本機械学会賞(論文)を受賞されました

2025/04/25

2025年4月24日、機械工学専攻 小夜 結利花さん(D1)、山田 崇恭 准教授が日本機械学会賞(論文)を受賞されました。

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日本機械学会賞(論文)を受賞

日本機械学会賞(論文)
本賞は、機械工学および工業の発展を奨励することを目的として、過去3年間に日本機械学会の学術誌に掲載された論文のうち、独創性、学問的または技術的な発展性、ならびに機械工学および産業社会への貢献度の観点から優秀なものに贈られます。

受賞された研究内容・活動について
「トポロジー最適化とマイクロポーラ弾性体の考え方に基づくリンク機構の構想設計法」
日本機械学会論文集第89巻927号(2023年11月掲載)23-00082
https://doi.org/10.1299/transjsme.23-00082

リンク機構は、産業ロボットや自動車などの機械システムにおいて、入力の運動を異なる運動に変換する重要な要素です。従来のリンク機構の設計では、部品の配置や寸法、構造が設計者の経験に基づいて決定されてきました。本論文では、リンク機構の部品配置や寸法を効率的に同時最適化する新たな設計手法を提案し、設計効率の向上と革新的な機構創成を目指しました。具体的には、離散的な機構を連続体で近似する新しいモデルを導入し、機構の設計要件に適した最適化問題を定式化することで、部品配置と構造の包括的なトポロジー最適化を実現しました。将来的には、本提案手法を基盤に、より複雑な機構設計への応用が期待されます。

今後の抱負・感想
このたびは、このような名誉ある学術賞をいただき、心より嬉しく存じます。本研究成果の実現にあたり、厚くご指導いただいた山田 崇恭 准教授をはじめ、議論に参加してくださった研究室の皆さまに深く感謝申し上げます。今後も本研究成果をさらに深化させ、機械工学の発展に貢献するとともに、産業社会への還元を目指して努力してまいります。

一般社団法人日本機械学会 2024年度(令和6年度)学会賞:
https://www.jsme.or.jp/event_project/award/award-list/