機械工学専攻 野田 雅貴さん(D2)が日本機械学会関東支部 若手優秀講演賞を受賞されました

2024/06/17

 

2024年4月26日、機械工学専攻 野田 雅貴さん(D2)が日本機械学会関東支部 若手優秀講演賞を受賞されました。

 

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日本機械学会関東支部 若手優秀講演賞

本賞は、人材育成に貢献する目的で関東、関東支部総会講演会において優れた講演を行った若手研究者に対し日本機械学会関東支部より贈呈されるものです。

 

受賞された研究内容・活動について

トポロジー最適化は、工学とデザインの新たな地平を切り開いています。この手法は、物理方程式と数学的最適化を組み合わせることで、特定の目標に対して最適な構造を導き出します。そして今、その応用範囲はソフトロボット設計にまで広がっています。本研究では、トポロジー最適化を利用して筋骨格ロボットを設計するためのシンプルなモデルを提案しました。このモデルは、時間とともに収縮力が変化する人工筋肉を再現し、従来の設計法とは一線を画すアプローチを示しています。さらに、このモデルに基づいてトポロジー導関数という設計感度を導入し、構造の最適化に活用しました。この手法により、楕円軌道を生成する機構の設計において、合理的かつ効果的な最適解が得られました。この成果は、ソフトロボティクス分野における今後の研究と開発に新たな道を開くものです。


キーワード: トポロジー最適化、トポロジー導関数、筋骨格ロボット、制御最適化、複数材料トポロジー最適化、拡張レベルセット法


野田 雅貴,山田 崇恭,線形近似した筋骨格ロボットのトポロジー導関数に基づく楕円軌道創出を目標とする最適化,日本機械学会 関東支部 第30回総会・講演会,日本機械学会,2024年3月13日-14日,早稲田大学,No.14G24.

 

今後の抱負・感想

今回の受賞は、トポロジー最適化の革新性と、ソフトロボティクスへの応用可能性が認められた結果だと感じています。今後は、さらに複雑なロボット構造への応用や、実用化に向けた取り組みを進めます。今回の成果に満足することなく、引き続き、持続的な技術革新と社会への貢献を目指して邁進してまいります。