合田 隆 准教授が Joseph F. Traub Prize for Achievement in Information-Based Complexity を受賞されました

2025/04/17

2025年4月2日、システム創成学専攻 合田 隆 准教授が Joseph F. Traub Prize for Achievement in Information-Based Complexity を受賞されました。

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Joseph F. Traub Prize for Achievement in Information-Based Complexity
この賞は、情報に基づく複雑性理論(Information-Based Complexity: IBC)という分野で顕著な研究成果を挙げた研究者に授与される国際的な賞です。IBCは、数値積分や関数近似、最適化などの連続的な問題に対して、限られた情報のもとで効率よく解くためのアルゴリズムや、その計算複雑性を理論的に研究する学問分野です。受賞者は、学術誌Journal of Complexityによって毎年選出され、3000ドルの賞金(スポンサー: Elsevier社)と記念の盾が贈られます。

受賞された研究内容・活動について
合田 准教授は、数値解析および不確実性定量化の分野、特に準モンテカルロ法(quasi-Monte Carlo methods)や一様分布理論、高次元における数値積分・関数近似の解決可能性に関する研究において、卓越した成果を挙げてきました。情報に基づく複雑性理論の観点から、高次元問題(とくに数値積分と関数近似)に対する効率的かつロバストなアルゴリズムの開発およびそれらの最適性に関する理論的解析に多大な貢献を果たしてきたことが評価されました。 なお、合田 准教授は2017年にも、35歳以下の研究者を対象としたJoseph F. Traub Information-Based Complexity Young Researcher Awardを受賞しており、今回の受賞は年齢制限のない部門での受賞となり、8年越しの栄誉となります。

今後の抱負・感想
このたびは名誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。同時に、歴代の受賞者の一人として名を連ねることに、身が引き締まる思いもしております。まずは、これまで研究を共に進めてくださった多くの共同研究者の皆様に、心より感謝申し上げます。今後は、これまでの成果を礎に、国際共同研究をさらに発展させ、研究の深化と新たな挑戦に取り組んでいきたいと考えております。

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