バイオエンジニアリング専攻 島田 啓太郎さん(D3・受賞当時)、中川 桂一准教授が一般社団法人日本光学会・光設計特別賞を受賞されました

2025/04/03

2024年12月1日、バイオエンジニアリング専攻 島田 啓太郎さん(D3・受賞当時)、中川 桂一准教授が一般社団法人日本光学会・光設計特別賞を受賞されました。

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左から島田さん、中川准教授

一般社団法人日本光学会・光設計特別賞
光設計賞は、一般社団法人日本光学会・光設計研究グループにより「光設計」分野における技術交流・研究活性化を目的として、年に一度、同分野における優れた研究成果、技術、発明を表彰するものです。第27回光設計賞の授与式および記念講演会は、日本における光学分野の主要な情報発信の場として広く知られている日本光学会年次学術講演会(Optics & Photonics Japan 2024)にて行われました。

受賞された研究内容・活動について
「位相形状を個別に変調できるGHzバーストパルス生成法の開発」
島田啓太郎、中川桂一

超短パルスレーザから、各パルスの空間プロファイルが個別に整形可能な、GHzバーストパルスの生成手法「Spectrum Shuttle」を開発しました。バーストパルスの生成は、超高速撮影やレーザ加工において重要な技術ですが、GHz領域への展開や各パルスの形状操作において既存手法では限界がありました。Spectrum Shuttle は、2つの平行ミラーを用いて波長を3次元的に操作し、空間光変調器と組み合わせることで、各波長成分の遅延と形状を精密に操作する独創的な光学設計を採用し、位相形状が個別に変調された10 ps – 10 ns のパルス間隔を持つGHzバーストパルスの生成を可能としました。

今後の抱負・感想

このたびは、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。光技術の発展を目指す研究が評価されたことを大変嬉しく感じ、今後の研究活動における大きな励みとなります。開発にあたり、ご指導いただいた先生方、研究者のみなさまに心より感謝申し上げます。本研究で得られた技術をもとに、社会に貢献できる発見や技術の提供を行えるよう、今後も研究を進めてまいります。

 

一般社団法人 日本光学会 光設計研究グループ 第27回光設計賞:http://www.opticsdesign.gr.jp/hikari.html