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システム創成学専攻 黄 芸実さん(D1)がInternational Conference on Petroleum Phase Behavior and Fouling 2024 (PetroPhase 2024)において、ソクラテス・アセヴェド最優秀学生論文賞を受賞されました

 

2024年8月15日、システム創成学専攻 辻研究室 黄 芸実さん(D1)が、メキシコで開催された「International Conference on Petroleum Phase Behavior and Fouling 2024 (PetroPhase 2024)」において、ソクラテス・アセヴェド最優秀学生論文賞を受賞されました。

 

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ソクラテス・アセヴェド最優秀学生論文賞

PetroPhase 2024において最も優れた研究発表を行った大学院生に贈られる賞となります。

 

受賞された研究内容・活動について

CO2-EORにおいて、二酸化炭素の圧入によって原油から析出するアスファルテンと呼ばれる物質の挙動を、分子スケールの数値シミュレーションを用いて詳細に解析しました。特に、様々な種類の原油と二酸化炭素の混合状態を、ハンセン溶解度パラメータ(HSPs)という指標を用いて数値化し、アスファルテンの析出を予測するモデルを開発しました。このモデルは、CO2-EORの効率化に不可欠な、アスファルテンの析出を事前に予測し、対策を講じるための基盤技術となる可能性があります。

 

今後の抱負・感想

この度は、ソクラテス・アセヴェド最優秀学生論文賞を受賞することができ、誠に光栄に思います。学会期間中にいただいた貴重なコメントに感謝しています。また、支えてくださった指導教員の辻先生やLiang特任研究員、共同研究者の皆様に深く感謝申し上げます。今後も、アスファルテンの反応機構に関する研究を深化させるとともに、貯留層条件下におけるCO2の相挙動を解明し、安全で効果的な貯留層管理に貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。