トピックス

バイオエンジニアリング専攻 笠原 慶亮さん(D3)がThe 38th Annual Symposium of the Protein SocietyにおいてGraduate Student Poster Competition Awardを受賞されました

 

2024年7月25日、バイオエンジニアリング専攻 津本研究室 笠原 慶亮さん(D3)がThe 38th Annual Symposium of the Protein SocietyにおいてGraduate Student Poster Competition Awardを受賞されました。

 

fig01fig02

The 38th Annual Symposium of the Protein Society Graduate Student Poster Competition Award

The 38th Annual Symposium of the Protein Societyにおいて、優秀なポスター発表を行った大学院生を表彰するものです。

 

受賞された研究内容・活動について
題目: Fc-supercharging to enhance the adsorption and control the orientation of antibodies to the cellulose nanoparticles
本研究では、蛋白質の表面電荷改変技術(スーパーチャージ)を用いて、セルロースナノ粒子への吸着量向上とその配向制御を試みました。IgG抗体の定常領域をより強い正電荷に帯電させた変異体を作製し、抗体の構造や基礎的な物性の維持を確認した上で、それを用いたラテラルフローイムノアッセイ(LFI)における感度向上が達成されました。LFIはウイルス抗原検査や妊娠検査などに幅広く利用され、本研究によってその感度向上やキット作製の簡便化が期待されます。

今後の抱負・感想
この度は栄誉ある賞を頂戴しましたことを大変光栄に思います。ご指導していただいた津本 浩平 教授、長門石 曉 准教授、黒田 大祐 先生に深く感謝申し上げます。また本研究は旭化成株式会社との共同研究であり、セルロースナノ粒子によるLFIは共同研究者の佐藤 潤一 様、村上 桂介 様、永井 宏和 様によりご評価いただきました。厚く御礼申し上げます。益々研究を発展させていきたいと思います。