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システム創成学専攻 糸数 昌平さん(M1)が石油技術協会春季講演会において優秀発表賞を受賞されました

 

2024年6月5日、システム創成学専攻 辻研究室 糸数 昌平さん(M1)のCCSに関する発表が、石油技術協会春季講演会において優秀発表賞を受賞されました。

 

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石油技術協会優秀発表賞(口頭発表)

春季講演会で優れた発表を行った学生・院生に対し、審査の上「優秀発表賞」が授与されます。


受賞された研究内容・活動について
「二相流格子ボルツマン法を用いた様々なキャピラリー数と粘性比における相対浸透率の解明:貯留層内の正確なCO2挙動予測に向けて」

本研究では、Carbon Capture and Storage(CCS)における貯留CO2の挙動の予測精度の向上を目的として、大型計算機を用いた多相流挙動シミュレーションを実施しました。具体的には、天然岩石を3次元モデル化した「デジタル岩石」に対して、二相流格子ボルツマン法(LBM)を適用し、様々な岩石や貯留層条件における相対浸透率(CO2の浸透率)を計算しました。その結果、CO2の圧入井付近と離れた場所では、CO2の浸透率が異なることが明らかとなり、それを定量化することに成功しました。この結果は、安全なCCSに貢献すると考えられます。


今後の抱負・感想
この度は、優秀発表賞を受賞することができ、誠に光栄に思います。また、支えてくださった指導教員の辻先生や共同研究者の皆様に深く感謝申し上げます。私の研究は岩石の間隙内部での流体挙動を解析するもので、これまでの成果が評価されたことを嬉しく思います。今後は、この研究を貯留層スケールにスケールアップし、CCSの貯留層マネジメントにおける安全性や貯留効率向上に貢献できるよう精進して参ります。