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【経歴】
2005年3月 東京工業大学大学院総合理工学研究科物質電子化学専攻 博士課程修了 博士(理学)
2005年4月 大阪大学産業科学研究所 特任研究員
2006年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2009年4月 大阪大学産業科学研究所 特任研究員
2010年4月 中央大学理工学部物理学科 教育技術員
2011年4月 中央大学理工学部物理学科 助教
2015年2月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 助教
2022年4月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 講師
【研究について】
人間を含め生物の活動はタンパク質や核酸でできた分子機械が重要な役割を担っています。私はその分子機械の中でも、生命活動に必須なエネルギー源であるATPを合成するFoF1-ATP合成酵素や、ATPを分解してイオン輸送を行うV-ATPaseといった回転分子モーターに注目し、そのエネルギー変換メカニズムの解明に取り組んでいます。回転分子モーターの作動機構を理解するには、分子モーターの“動き”を“1分子レベル”で詳細に調べる必要があります。そこで私は独自の光学顕微鏡を用いた高時間・高位置決定精度での光学プローブイメージングを実現する1分子計測系を構築し、理論計算化学 、数理解析、理論物理、構造解析と連携することで、その化学・力学共役機構の詳細を解明してきました。

最近では、顕微鏡技術とfLオーダーの微小リアクタアレイ技術などの工学技術を組み合わせた、酵素1分子・1細胞の個性を解析する新しい1分子・1細胞分析化学技術の開発や、微小リアクタ内での細胞機能を実現する研究に取り組んでいます。
【今後の抱負】
次の目標は、これまでにない新たな分子機械を創成する技術の確立です。既存の分子機械をただ解析するだけでなく、新たな機能や望みの機能を持つ分子機械を創って真に理解することを目指します。そのために、顕微鏡技術と微小リアクタ技術を組み合わせた新たな進化分子工学技術の開発を現在行っています。この技術は分子機械だけでなく、様々な生体分子の改変・機能向上に応用可能であり、医学・薬学・農学分野など幅広い分野への貢献が期待されます。
【URL】
野地研究室:http://www.nojilab.t.u-tokyo.ac.jp/
※所属・職位は取材当時のものです。


