2021年12月2日、化学生命工学専攻 秋田真悠子さん(M2)が「第11回CSJ化学フェスタ2021優秀ポスター発表賞」を受賞されました。
第11回CSJ化学フェスタ2021 優秀ポスター発表賞
CSJ化学フェスタにおいて、発表者の研究に対する貢献、質疑応答、独自性などの観点から評価され、優れたポスター発表に授与される賞。
受賞された研究・活動について
食事から摂取されるEPAやDHAなどの脂肪酸は、体内で代謝され、多様な機能を示します。本研究では、EPA代謝物である17,18-EpETEに着目しました。17,18-EpETEは抗炎症作用を有しますが、体内では容易に活性の低い代謝物へ変換されます。そこで、生体安定性が高く、17,18-EpETEと同様の効果を示す分子の開発を目指し、GPR40活性化能を指標として構造活性相関を調べました。さらに、生体内での抗炎症活性を評価したところ、有望な候補分子を得ることができました。
今後の抱負・感想
平素よりご指導いただいている山東研究室の皆様と、一緒に研究を進めていただいている共同研究者の皆様に感謝申し上げます。今後も、脂肪酸代謝物について、化学の視点から興味深い研究を行えるよう、精進して参ります。