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若手研究者紹介:渡邉悠樹 准教授

 

若手研究者紹介・056

 

物理工学専攻 渡邉研究室 渡邉悠樹 准教授

 


【経歴】
2010年3月 東京大学理学部物理学科 卒業 
2012年3月 東京大学理学系研究科物理学専攻修士課程 修了
2015年5月 カリフォルニア大学バークレー校PhD課程 修了
2015年7月-2016年1月 マサチューセッツ工科大学 Pappalardoフェロー研究員
2016年2月-2018年12月 東京大学工学系研究科物理工学専攻 講師
2017年4月-2019年3月 東京大学卓越研究員
2018年10月科学技術振興機構さきがけ研究員(兼担)
2019年1月東京大学工学系研究科物理工学専攻 准教授

【研究について】
私の研究対象は、金属や絶縁体、磁石のような、我々の身の回りにある物質です。これらの物質を支配している普遍的な物理法則を確立すること、そして誰も予想していなかった新現象を予言することを目指して、日々理論計算を積み重ねています。 
物質を構成する粒子の数は膨大で、それらの相互作用の結果、「自発的対称性の破れ」などの興味深い現象が起きたり、「時間結晶」と呼ばれるSFのような新現象の可能性が生じたりします。近年では「トポロジカル絶縁体」と呼ばれる新しい物質群が世界中で盛んに研究されています。これらの多岐に渡る現象に潜む一般的な物理法則を解明し、物理学を根幹から発展させることを目指しています。


【今後の抱負】
最近では、NaClという単純なイオン結晶が実は素電荷eの1/8の値の分数電荷を結晶の角に持つことを理論提案しました。これからも統一的な理解を深め、それに基づいて新現象を予言していきます。

【WEB】
研究室:https://sites.google.com/view/watanabegroup/japanese