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化学生命工学専攻 矢野 慧一さん(D3) が27th International Liquid Crystal Conference において ILCC-Kyoto Poster Awardを受賞されました

 

2018年7月27日、化学生命工学専攻(D3) 矢野 慧一さんが、27th International Liquid Crystal Conference (ILCC2018)において、ILCC-Kyoto Poster Awardを受賞されました。
この賞は、日本液晶学会と日本学術会議が主催する国際学会27th International Liquid Crystal Conference (ILCC2018)において、優れたポスター発表を行った若手研究者に授与されるものです。

 

 

<受賞された研究・活動について>
棒状と円盤状のように形状の異なる分子同士は、概して混ざり合わず相分離してしまうことで知られています。我々は、分子設計を工夫した円盤状モノマーと棒状液晶分子とを混合することで、両者が分子レベルで集合化したコアシェル型カラムナー液晶の構築に成功しました。このハイブリッドカラムナー液晶は、外部刺激に俊敏に応答するだけでなく、円盤状パーツ(コア)と棒状パーツ(シェル)を自由にデザインし入れ替えることができます。この特性を利用して、電圧条件に応じて二つの方向にカラム向きをスイッチングする挙動や、光と電気の刺激によって論理回路のように応答する挙動を、世界で初めて実現しました。

 



<今後の抱負・感想>
このような賞をいただき、大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました相田卓三教授をはじめ、相田研究室の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。これを励みに、今後も研究活動に邁進していきたいと思います。