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化学生命工学専攻矢野 慧一さん(D1)が「日本化学会第97春季年会(2017)」において学生講演賞を受賞されました

 

2017年3月19日、化学生命工学専攻矢野 慧一さん(D1)が「日本化学会第97春季年会(2017)」において学生講演賞を受賞されました。
この賞は、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待されるものに対して贈呈されます。

 

 

<受賞された研究・活動について>
円盤状分子が積み重なることで形成されるカラムナー液晶相は、ソフトマテリアルとして様々な応用展開が期待されています。しかしながら、外部刺激に対する応答性が著しく悪いことが問題となっていました。ここで我々は、高い外部刺激応答性を有する棒状液晶分子に着目しました。棒状液晶分子は元来カラムナー液晶の構築には適していないと考えられてきましたが、分子設計を工夫した円盤状分子と混合することで、カラムナー液晶相を構築することに成功しました。このハイブリッドカラムナー液晶は電場などの外部刺激に対して極めて俊敏に応答し、さらに、印可電場を変化させることでカラムの向きを二方向へと制御することにも成功しました。

<今後の抱負・感想>
このたびは講演賞をいただき、大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました相田卓三教授をはじめ、相田研究室の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。これを励みに、今後も研究活動に邁進していきたいと思います。