プレスリリース

東京大学と山口フィナンシャルグループ、共同研究における産学連携について~企業間のつながりがもたらす“隠れた価値”の発見~

 

山口フィナンシャルグループ(代表取締役社長グループCEO 椋梨 敬介)と、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(研究科長 染谷隆夫)は、東京大学大学院工学系研究科森川・成末研究室と地域経済の発展を目指し、企業間取引ネットワークを活用した産学共同研究を開始しますので、下記の通りお知らせします。

1.共同研究の概要
山口フィナンシャルグループの保有するデータと東京大学大学院工学系研究科森川・成末研究室の情報システムにおける学術的知見により、地域経済を構成する企業間取引のネットワーク構造について研究を行います。潜在的な取引ニーズや隠れた企業価値を明らかにし、企業の成長機会や地域価値の向上について考察します。
さらに、本共同研究を発端に地域企業の皆さまへ、課題解決につながる関係構築やイノベーション創出のご支援等、より価値の高いソリューションサービスの提供に取り組んでまいります。

2.背景
従来、金融機関においては企業の財務諸表等の伝統的データが与信等に利用されておりますが、情報技術の発展とともに、①大量(high-volume)②高速(high-velocity)③多様性(high-variety)という3つの特性をもつビッグデータの活用が可能となり、金融機関が保有する入出金情報やテキストデータ等のオルタナティブデータに注目が集まっています。
活用の一環としてAIを利用した与信審査の高度化が取り組まれる中、かつてのリーマン・ショックに端を発する経済ショックは与信モデルのパフォーマンスに悪影響を与えたという結果が報告されています。その要因の一つとして、与信を企業単体で見て、企業間取引ネットワークとして把握していないことがあげられています。
本研究においては、物理学、化学などで活用されているネットワーク科学や、AIの一つの技術手法であるディープラーニング(深層学習)を通じた企業間取引ネットワークの解析に取り組んでまいります。

3.東京大学大学院工学系研究科 森川・成末研究室について
(1)教員 
   森川 博之教授
   成末 義哲講師
(2)研究内容
   次世代無線通信システム/無線電力伝送/サイバーフィジカルシステム/デジタルトランスフォーメーション/
   情報社会デザインなどに関する研究
(3)URL
   https://www.mlab.t.u-tokyo.ac.jp/

4.株式会社山口フィナンシャルグループについて
■住   所:山口県竹崎町4丁目2番36号
■設立年月日:2006年10月2日
■資 本 金  :500億円
「地域の豊かな未来を共創する」という使命・存在意義(パーパス)のもと、金融と地域共創の両側面から地域価値向上に資する取組みを実践しています。地域の皆さまと共に歩み、共に成長するため、様々な事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。



                                                     以上

【本件に関するお問い合せ先】
・山口フィナンシャルグループ DX戦略部
・東京大学大学院工学系研究科 広報室


プレスリリース本文:PDFファイル

山口FG:https://www.ymfg.co.jp/news/