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原子力国際専攻 柘野善治さん (M2)がBest Student Presentation Awardを受賞されました

 

2021年11月20日、原子力国際専攻酒井研究室 柘野善治さん (M2) が「The 3rd International Symposium on Computational Particle Technology」において「Best Student Presentation Award」を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
The 3rd International Symposium on Computational Particle Technology Best Student Presentation Award
当国際会議において、学生による優れた口頭発表に対して贈られる賞です。

<受賞された研究・活動について>
発表のタイトル:
Numerical investigation on optimal design parameter for powder mixing in a ribbon mixer using the DEM

講演概要:
粉体の混合工程は、食品工業を始めとする幅広い工業製品の製造に登場し、かつ最終製品の品質に多大な影響を与える重要なプロセスです。リボンミキサーは代表的な産業用粉体混合機ですが、装置の形状の複雑さ故に実験による調査が困難です。そのため、最適化が十分に行われておらず、装置の形状や運転条件は経験的に設計されています。また、混合の支配的なメカニズムは経験的に粉体の移流であると予想されていますが、移流によって進行する混合度合いを評価する指標は見つかっていませんでした。そこで本研究では、数値シミュレーションを用いて、リボンミキサーにおける粉体の混合効率を著しく向上させる設計最適化パラメータを特定しました。さらに、移流混合を評価する指標を提案し、リボンミキサーにおいてその妥当性を示しました。また、提案した手法の妥当性によって、特定した設計最適化パラメータが混合効率を向上させる理由を説明することができました。

<今後の抱負・感想>
国際学会でこのような賞をいただき大変光栄に思います。日頃から研究のご指導・ご鞭撻を賜っている酒井幹夫先生と、共同研究先である味の素株式会社の山嵜寿美様と西ノ宮武様に深く感謝いたします。また、秘書様をはじめ、研究をサポートしてくださった研究室の皆様に心より感謝申し上げます。今後とも一層研究活動に邁進していきたいと思います。