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原子力国際専攻のKai-en YANGさん(D2)が 化学工学会第89年会 で優秀学生賞を受賞されました

 

2024年319日、原子力国際専攻 酒井研究室 Kai-en YANGさん(D2)が 化学工学会第89年会 で優秀学生賞を受賞されました。

 

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優秀学生賞

化学工学会第89年会において優秀なポスター発表をした学生に贈られる賞です。 

 

受賞された研究・活動について

発表/ポスターのタイトル:[注目講演] A Multi-timescale Data-driven Reduced Order Model for Fast Predictive Eulerian- Lagrangian Simulations
講演概要:本研究では、オイラー・ラグランジュシミュレーションのためのマルチタイムスケール縮約オーダーモデル(MT-ROM)を提案しています。このモデルは、データドリブンの利点を生かすために事後誤差推定を用い、物理的・時間的制約なしにデータドリブンROMの最適な学習データを決定することができます。高速予測MT-ROMを用いてビーズミルのシミュレーションを行い、その有効性を確認したところ、従来のDEM-CFD法と比較して、相対誤差を5%未満に維持したまま、最大5600倍の高速化を実現しました。MT-ROMは、粉体プロセスのデジタルツインを実現する大きな可能性を秘めており、化学工学のデジタル変革を促進します。

 

今後の抱負・感想

この度は、化学工学会第89年会において、優秀学生賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。酒井研究室のメンバー、特に酒井 幹夫 教授、段 广涛 特任助教、李 碩 特任助教に心から感謝申し上げます。彼らの継続的なサポートとアドバイスのおかげで、この素晴らしい成果を達成することができました。

今後は、粉体プロセスのデジタル化に焦点を当て、データ駆動型次元縮約モデルによる粉体プロセスのデジタルツインの実現を目指して研究に取り組んでいきたいと思います。

 

 

化学工学会第89年会 学生賞受賞者一覧:https://www4.scej.org/meeting/89a/pages/jp_prize-89a.html