トピックス

都市工学専攻 平田一馬さん(M2)が第34回廃棄物資源循環学会研究発表会 優秀講演賞を受賞されました

 

2023年10月2日、都市工学専攻 地域循環共生システム研究室 平田 一馬さん(M2)が第34回廃棄物資源循環学会研究発表会 優秀講演賞を受賞されました。

 

fig001右が平田 一馬さん

 

第34回廃棄物資源循環学会研究発表会 優秀講演賞
廃棄物資源循環学会研究発表会では、学⽣による発表を対象として学術研究委員が選定した2〜3名が審査し、審査結果を学術研究委員会が集計して優秀講演賞を選出します。

受賞された研究内容・活動について
タイトル:脱炭素化に向けた従来プラスチックのリサイクルと素材代替の均衡点分析
概要:バイオマスプラスチックは温室効果ガス削減への貢献が期待されていますが、ポリ乳酸のような一部のバイオマスプラスチックは生分解性を保有しており、この生分解性という機能はリサイクルの障害となり得ることが指摘されています。本研究では、ポリ乳酸を容器包装プラスチックに使うケースを対象に、バイオマス利用によるメリットとリサイクル阻害によるデメリットのトレードオフの関係を定量的に議論できる枠組み(均衡点分析と呼んでいます)を開発しました。その結果、リサイクル率が向上すると脱炭素に資するポリ乳酸の導入限界量が減少することが明らかになるとともに、リサイクル率の値によってポリ乳酸を導入すべき容器包装品目の優先順位が変わることが分かりました。本研究から、闇雲に使える用途に導入することはかえって温室効果ガス排出量を増やす可能性があり、どのような用途に導入するべきかを議論することが重要であると言えます。

今後の抱負・感想
この度、このような賞をいただき大変光栄に思っております。共著者の皆様、地域循環共生システム研究室の皆様には日々のミーティングで熱心なご指導、ご助力をいただき、深く感謝いたします。本学会での発表は研究の全体像のまだ一部であるため、これからも研究活動に邁進していく所存です。

 

 

第34回研究発表会 優秀講演賞(Excellent Presentation Award):https://jsmcwm.or.jp/taikai2023/