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佐藤 宗太 特任教授が日本化学連合 化学コミュニケーション賞2023を受賞されました

 

応用化学専攻 佐藤 宗太 社会連携講座「統合分子構造解析講座」特任教授が一般社団法人 日本化学連合 化学コミュニケーション賞2023を受賞されました。表彰式は、2024年3月5日(火)13:00~13:50にオンラインにて開催予定です。
 
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一般社団法人 日本化学連合 化学コミュニケーション賞2023
化学コミュニケーション賞は、わが国において、化学・化学技術に関連する啓発・普及活動を通じて、化学・化学技術に対する社会の理解を深めることに貢献している個人および団体に授与されます。
 
受賞された研究内容・活動について
応用化学専攻 社会連携講座「統合分子構造解析講座」佐藤 宗太 特任教授による、化学に対する社会の理解を深めるアウトリーチ活動が高く評価されました。分子科学の最先端研究は、成果発信しても、難解で理解不能なものと受け止められることが多く、このアカデミアによる研究成果をうまく社会還元できていない状況は、社会全体における損失といえます。この問題を解決するために、ITCを活用した新しいカタチの模擬授業・講演会、高額装置を使った実験実習、web動画・テレビ出演など、積極的に化学に関するコミュニケーションの機会創出に努めてきました。最先端の化学を、わかりやすく、かつ専門性の高い情報を損なわないように発信するキャラクター、結晶すぽんじさん、を考案し活用するなど、分子科学の世界のハードルを大きく下げる効果を発揮しています(https://satolab.t.u-tokyo.ac.jp/featured/crystalline_sponge/)。さらに、分子を立体的に見て・リアルタイムに触って・楽しく学べる「VR-MD」をうみだし、専門家の感性をダイレクトに伝えられる世界初のシステムを化学コミュニケーションの世界にもたらしました(https://youtu.be/K1La6jp2ElAhttps://satolab.t.u-tokyo.ac.jp/featured/03/)。
 
今後の抱負・感想
大学の責務とは、新しい試みを通じ、誰も発想しえなかった新しい価値を創出することだと信じています。今後も、化学コミュニケーションのあり方を模索し、世界の人々を幸せにする価値観を創造していきたいです。
 
 
化学コミュニケーション賞:https://www.jucst.org/award.php