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杉原 加織 講師が「科学技術への顕著な貢献 2022(ナイスステップな研究者)」に選定されました

 

2022年12月20日、化学システム工学専攻・生産技術研究所所属 杉原 加織 講師が、文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発表する「科学技術への顕著な貢献 2022(ナイスステップな研究者)」に選定されました。

 

 

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ナイスステップな研究者

科学技術イノベーションの様々な分野において活躍する、日本に元気を与える方々を選定するもので、2005年より始まりました。過去には、その後ノーベル賞を受賞された山中 伸弥 教授、天野 浩 教授も選定されています。

令和4年の選定においては、専門家ネットワーク(約1,700 人)への調査で得た情報等により、最近の活躍が注目される研究者約250 名の候補者を特定しました。選定にお いては、研究実績に加えて、自然科学と人文学・社会科学との融合等の新興・融合領域を含めた最先端・画期的な研究内容、産学連携・イノベーション、国際的な研究活動の展開等の観点から、所内審査会の議論を経て最終的に10名を選定しました。

 

選定された研究・活動について

「脂質を使ったバイオエンジニアリング」

自己組織化は自然が生命を生み出すために選んだ高効率・低エネルギーのナノファブリケーション手法です。しかし、その人為的制御はまだ難しいため、産業応用は限られています。私は、脂質やペプチド、タンパク質など生体分子の自己組織化を司る物理を綿密に追求し、超分子構造と機能、人体内での生理的な役割を突き止める途上で得た知見をもとに、材料工学やバイオメディカル・エンジニアリング分野への応用を目指して研究を推進してきました。

 

今後の抱負・感想
私はこれまでのキャリアの中で、本当に面白い科学的な問いを見つけ基礎研究を推進することを心がけるともに、自身の研究の製品化を目指し産業応用にも力を入れてきたつもりです。このような活動を評価していただいたことは今後の大きな励みとなります。またこれらは全て、ここまで私を支えてくださった指導教官や周りの方々のおかげです。皆さまに心から感謝申し上げます。


URL

科学技術・学術政策研究所(NISTEP):https://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/nistep2022_press.pdf 
杉原研究室:https://sugiharalab.iis.u-tokyo.ac.jp/