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吉岡 信行 助教が「科学技術への顕著な貢献 2023(ナイスステップな研究者)」に選定されました

 

2023年12月15日、物理工学専攻 吉岡 信行 助教が、文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発表する「科学技術への顕著な貢献 2023(ナイスステップな研究者)」に選定されました。

 

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ナイスステップな研究者

科学技術イノベーションの様々な分野において活躍し、日本に元気を与える研究者を選定するもので、平成 17 年より選定が始められました。過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中 伸弥 教授や天野 浩 教授も含まれています。

令和5年の選定においては、専門家ネットワーク(約 1,600 人)への調査で得た情報等により、最近の活躍が注目される研究者を特定し、研究実績に加えて、自然科学と人文学・社会科学との融合等の新興・融合領域を含めた最先端・画期的な研究内容、産学連携・イノベーション、国際的な研究活動の展開等の観点から、所内審査会の議論を経て最終的に 10 名を選定しました。

 

受賞された研究内容・活動について

「情報科学と物性物理学の融合による量子科学の深化」

量子力学に基づく自然現象の理解や、その制御技術の確立は、いまだ人類が為し得なかった技術革新をもたらしうるものと信じられています。私は、古典・量子のいずれにもまたがる情報科学の数理的道具やアルゴリズムと、物質を構成する電子・原子の振る舞いを調べる物性物理学の知見を融合することにより、非従来的なアプローチの開拓・応用を目的として研究を進めてまいりました。

 

今後の抱負・感想

これまでの研究活動では、基礎科学の深淵さを突き詰めることを心がけるとともに、産学連携を通じて社会応用に繋げるための道筋を模索してきました。このように評価いただき、誠に喜ばしい思いです。またこれらはみな、共同研究者の皆様、指導教官、家族や友人のお力添えなくしては生まれ得ないものでした。心より感謝を申し上げます。

 

URL

科学技術・学術政策研究所(NISTEP):https://www.nistep.go.jp/archives/56529