トピックス

原子力国際専攻(M2)横山莉奈子さんが「原子力学会2020年秋の年会」において計算科学技術部会 学生優秀講演賞とCG賞を受賞されました

 

2021年3月18日、原子力国際専攻(M2)横山莉奈子さんが「原子力学会2020年秋の年会」において計算科学技術部会 学生優秀講演賞とCG賞を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
学生優秀講演賞
原子力学会2020年秋の年会において、優れた研究発表をした学生に贈られる賞です。

CG賞
原子力学会2020年秋の年会において、優秀な可視化を行なった発表者に贈られる賞です。

<受賞された研究・活動について>
講演タイトル
離散要素法シミュレーションによる粉体混合機の最適化

講演概要
原子燃料の製造における粉体混合プロセスでは、燃料粉末と添加剤の均一な混合が求められます。著者らは、コンテナブレンダーと呼ばれる混合機について、離散要素法(Discrete element method, DEM)において壁面を符号付き距離関数(Signed distance function, SDF)でモデリングする、DEM/SDF法によって粉体シミュレーションを行いました。コンテナブレンダーの回転速度、回転軸の角度、粒子数について感度解析を行い、それぞれのパラメーターの最適化と混合メカニズムについて考察しました。その結果、回転速度は、速くする事によって混合を早められるものの、速すぎると遠心力によって混合が進まなくなることがわかりました。回転軸の角度は小さいほど混合をはやく進められ、これは剪断混合の影響が強くなるためであるとわかりました。粒子数は少ないほど混合をはやく進められ、その原因は拡散混合の影響が強くなるためであるとわかりました。

<今後の抱負・感想>
ふたつの賞を同時にいただき大変光栄です。研究のご指導を賜りました酒井幹夫先生と、多くのアドバイスをくださった研究室の皆様に感謝します。今後もより一層研究に邁進していきたいと思っています。