プレスリリース

東京大学と日産自動車、福島県浜通り地域のまちづくりを支援する 「浜通り地域デザインセンターなみえ」を設立


国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(住所:東京都文京区本郷、研究科長:染谷隆夫、以下「東京大学」)と日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:内田 誠、以下「日産」)の2者は、2022年5月28日(土)、JR浪江駅前に、「浜通り地域デザインセンターなみえ」を設立しました。今後は本デザインセンターでの研究・活動を通して、“福島県浜通り地域における持続可能な住み続けたいまちづくり”を支援してまいります。

【「浜通り地域デザインセンターなみえ」について】
■ 設立目的と活動方針
・ 産官学連携による福島沿岸地域デザイン研究体を設立することで、福島沿岸地域において、地域に根付いたカーボンニュートラルな地域復興と新たなモビリティシステムの実践研究を後押し。また、現地活動を通じ、関連人材を育成。

■役割
1. 公民学が連携し、地域課題の解決や未来創造型のまちづくりが出来る基盤作り
2. 専門的な知見に基づく、地域の将来像や空間整備に係る事業のデザイン・マネジメント
3. 調査・研究活動を通じた専門的な知見の蓄積、まちづくりの担い手育成やまちに関する情報 発信

■主な活動内容
・ まちづくりの場の提供・支援
地域の皆さまの地域活動の場の提供と支援。
・なみえ創成小中学校防災地理部
防災と地理に関する基礎的な知識の習得と、復興まちづくりの調査、提案を行うことを目的とした授業の開講。
・ ふたばまちづくりデザインウィーク
浪江を中心とする双葉郡でのフィールドプログラムを展開し、地域モビリティを活用したツーリズムを開催。
・ 浜通り復興デザインセンサス
帰還や転居等の地域居住のプロセスを把握するための総合調査の実施。データに基づく地域復興の可視化とまちづくりの基盤を構築し、浜通り地域の生活利便性向上に向けたモビリティの社会実装。
 ・地域不定期外来
「浜通り地域デザインセンターなみえ」にまちづくりの専門家を常時配置し、地域住民の居場所として、まちづくり活動の相談受付。

■組織構成と各者の役割
・ 組織構成
センター長: 東京大学 社会基盤学専攻 教授 羽藤 英二
構成団体:  東京大学、日産自動車
・各者の役割
東京大学: 専門家を派遣し、研究・まちづくり活動を企画・運営
日産自動車:地域内での新しいモビリティサービス構築研究と移動需要創出につながるまちづくり活動

【活動拠点について】
日産は2021年2月2日、「浜通り地域におけるモビリティを活用したまちづくり連携協定」締結を機に、JR浪江駅前に事務所を設け、公共交通サービスの構築を目指すモビリティサービス、また、地域の低炭素化に向けたエネルギーマネジメントの実証実験を行ってきました。併せて、電気自動車(EV)を活用し、地域の皆さまと共に賑わいづくりに取り組み、コミュニティ活性化活動も行ってきました。
今回設立した「浜通り地域デザインセンターなみえ」は、これまでの日産事務所に併設する形で、新たに事務所を立ち上げました。今後は、東京大学と共に、より地元に根差したコミュニティ活性化活動を行ってまいります。
尚、本デザインセンターの内装デザインは、東京大学が中心となり、復興支援をコンセプトに地域木材を活用、また外壁には、浪江町の住民との対話を基にデザインしたアートを展示し、地域に溶け込む造りとなっています。
駅前の立地を活かし、コワーキングスペースやイベント会場として多くの住民の方に利用いただける他、電気自動車(EV)から建屋に給電する機能を備えるなど、災害時の電力供給も可能です。


以 上



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