イベント
- 開催報告
- 2016
10月22日(土)化学週間 君たちの将来と化学の未来―東大で過ごす化学の週末―
10月23日化学の日にちなんだイベント、「化学週間 君たちの将来と化学の未来―東大で過ごす化学の週末―」第3回を2016年10 月22 日(土)午後、本郷キャンパス 小柴ホールにて行いました。小学生から大人まで幅広い年代の一般参加者 60名(過半数が女性でした)に加え、講演・サポーターメンバー30名も含め、講演からポスター展示、Karakuri-pedia からくるりん周期表(商標登録済み)制作&元素ネイル体験まで盛りだくさん、化学を楽しむ1日となりました。松本や茨城から家族でお越しいただいた方もあり、10月25日付化学工業日報にも掲載されました。準備から当日運営まで、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
プログラム:
13:00 主催者あいさつ 田代省平 東京大学大学院理学系研究科准教授
13:05 講演 「太陽光と水から直接水素を生成する光触媒」
堂免一成 東京大学大学院工学系研究科教授
13:45 講演 「商品開発研究における科学する心の大切さ」
松尾惠子 花王株式会社ヘルスビューティ研究所長
- 休憩 5分 -
14:20 国際化学オリンピックに参加しよう!
廣井卓思 東京大学大学院理学系研究科助教
14:50 Karakuri-pedia からくるりん周期表&元素ネイルのお話と体験
佐藤康子(野老実験クラブ)
旭天満 (イラストレーター)
15:50 一家に1枚周期表と総括
玉尾皓平 理化学研究所研究顧問
主催:日本化学会、東京大学大学院理学系研究科、同工学系研究科
後援:「夢・化学-21」委員会
日時:10 月22 日(土)13:00~16:00
会場:東京大学本郷キャンパス(文京区本郷7-3-1)小柴ホール
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_25_j.html
主催:日本化学会、東京大学大学院理学系研究科、同工学系研究科
後援:「夢・化学-21」委員会
定員:150名(主に中高生対象)
申込:事前申し込みは下記のサイトからお願いいたします。
https://event.csj.jp/form/view.php?id=166832
★「化学の日」缶バッジと「一家に1枚周期表」を参加学生全員に差し上げます。
お気軽にご参加ください。
<講演者プロフィール>
■堂免 一成(東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 教授)
1976年 東京大学理学部化学科卒業、東京大学宇宙航空技術研究所研究生を経て、1982年東京大学理学系大学院化学専門博士課程修了。東京工業大学資源化学研究所を経て、2004年より現職。この間1985年4月~1986年9月 IBMアルマデン研究所 客員研究員、平成18年度触媒学会学会賞(学術部門)「水分解光触媒の創成」、2011年 日本化学会賞「水を分解するエネルギー変換型光触媒の開発」を受賞。理学博士。
■松尾 恵子 (花王株式会社 ヘルスビューティ研究所・研究所長)
1988年東京理科大学理学部化学科 修士課程修了。同年花王株式会社入社。東京研究所に配属され、毛髪や皮膚に関する基盤研究を担当。その後1994年から20年にわたり皮膚洗浄剤の商品開発研究に従事し、当時花王が発売していた皮膚洗浄剤製品のほぼ全ての開発を担当した。その際、日本国内のみならず、アジア各国や欧米で発売する商品開発にも携わった。また1995年から1996年にかけて1年間の育児休職を取得した。2014年1月より現職。健康科学と皮膚科学を美の視点で融合した新たな研究領域を創造し、健康に基づいた美を実現する商品開発研究を行っている。
■Karakuri-pedia からくるりん周期表ができるまで/佐藤康子(野老実験クラブ)
埼玉県教育委員会(県立総合教育センター)が主催した二つの科学教育ボランティア事業に1996年から参加し、2011年2月に埼玉県西部地区在住ボランティア仲間と野老(ところ)実験クラブを立ち上げ代表として活動し現在に至る。
•野老とは山芋に似た植物で根が老人の髭に似ていることから野の老(トコロ)と言われ、所沢近辺に自生。活動地域である所沢の昔の表記の野老澤から名付けました。
・「Karakuri-pedia からくるりん」周期表は、川越の児童館で 日本古来のおもちゃであるパタパタを参考にした工作を実施する時に実際に作るもの以外に「こんなものもある」という紹介用に用意したもの。当時、スカイツリーがオープンする前で隅田川特集がTVで組まれていて「からくり屏風」に「いろは・・・」が書いてあるのを見て元素記号を描いたからくりミニ屏風を作ったのがきっかけ。
・当時は、二回転しかせず、裏返しにして使用し、遷移元素編も出来ず、なかなかメンバーからの要望に答えられない日々が続きました。
・2~3年後、ふとしたことがきっかけで何回も回転できる事に気が付き、やっと長周期表が完成した次第です。紙で簡単に出来るので 真似されると困るので昨年は明細書書きに徹して、やっと実用新案に登録されました。
■元素ネイル/旭天満 (イラストレーター)
・昔から自然科学全般と絵が好きで、小学生のころの愛読書はファーブル昆虫記。実験の面白さを知ると同時に、観察してスケッチをするのも好きになりました。高校時代にやった化学実験をきっかけに、大学では有機化学を専攻。同時に展示会で原画を展示するなどの活動をはじめました。
・野老(ところ)実験クラブさんのイラストを描かせていただいているご縁で、今回参加させていただきました。「一家に1枚周期表」は、今も部屋に貼ってあります。その企画をされた玉尾先生が 「元素ネイル」を作ってみたい、とおっしゃっていたことを、野老実験クラブ 中村さんを通じて知り、「素敵にデザインしてくださらないかしら」と依頼を受けました。
ネイルアートで、LOVEなど文字でメッセージを載せたりしているものがあります。それを元素で描こうじゃないか、と。LOVEの代わりに水兵リーベの語呂合わせで有名なLiBe、なんて斬新なんだ!と思いました。
・初めは「周期表ネイル」という形で、HからNeまでを爪に描いてみよう!ということで始まったのですが、考えているうちにこの単語もつくりたい、この単語も…となってきて、「元素記号でメッセージを作る」という形に落ち着きました。こっそりかわいく、わかる人にはわかるメッセージの出来上がりです。
・今回、かわいくつけてもらいたい!という思いで、元素ネイルのイラストポストカードを作成させていただきました。彼女たちの手を、よく見てみてください。メッセージが、ある…かも?