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東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の鈴木健夫講師および鈴木勉教授を中心とする研究グループは、ヒトのミトコンドリアtRNAの全22種類を単離精製し、これまで未調査であったtRNA種に含まれる修飾ヌクレオシドおよびその導入部位をすべて特定した。ヒトミトコンドリアtRNA全体で18種類の修飾が137ヶ所に導入されているという全体像が明らかとなった。また、そのうちキューオシン(Q)修飾を担う2つの遺伝子を新たに特定した。さらに、このtRNA修飾の機能解析を、理化学研究所の岩崎信太郎主任研究員の研究グループと共同で行い、特定のコドンの翻訳速度を高める役割を明らかにした。本研究は、将来的にミトコンドリア関連疾患の発症機構の究明に大きく貢献することが期待される。本研究成果は8月28日(英国時間)に科学誌「Nature Communications」に掲載された。
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