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← 若手研究者紹介: 竹澤 浩気 准教授2026年9月8日、技術経営戦略学専攻 LI Zihui (Irene) 特任講師がMIT Technology Review「2026 Global Innovators Under 35」に選出されました。

Li Zihui (Irene) 特任講師
MIT Technology Review「2026 Global Innovators Under 35」
MIT Technology Review「Innovators Under 35」(MIT TR35)は、科学技術分野における世界屈指の若き才能を称える、最も権威ある国際的な賞の一つです。革新的人材を評価する世界的な基準として、この栄誉ある選出は、世界水準のブレークスルーによって人類の未来を実際に変えつつある35名の卓越したイノベーターを顕彰します。人工知能やバイオテクノロジーから、気候テクノロジー、コンピューティングに至るまで、グローバルリストは国際的なビジョナリーリーダーの登竜門として機能し、キャリア初期の先駆者を世界に認められたイノベーションの象徴へと押し上げてきました。
受賞された研究内容・活動について
英語以外の言語を話す人々も、質の高い医療情報に公平にアクセスできるようにするための、多言語医療AIおよび大規模言語モデル(LLM)の研究が評価されました。
研究チームでは、複数の言語におけるLLMの医療タスク性能を比較するベンチマークを構築し、特に既存のAI開発で十分に扱われてこなかった南アジアおよびアフリカの言語を対象に、その性能差と原因を分析しています。その中核をなす多言語医療ベンチマーク「HealMed」は、9か国23名の医師・医療専門家が2年をかけて構築したもので、9言語・計9,000問の各翻訳を2名のバイリンガル専門家が独立に検証し、翻訳品質そのものが評価結果を左右するという、これまで見過ごされてきた課題を明らかにしています。さらに、地域の言語と英語の両方で推論を行う「Med-CoReasoner」を開発し、地域固有の医療情報と英語における高い推論能力を組み合わせることで、多言語での医療問題に対する回答精度の向上に取り組んでいます。
最終的には、利用者の言語や居住地域にかかわらず、信頼できる医療情報を提供できるAIを実現し、医療格差の解消に貢献することを目指しています。
今後の抱負・感想
今回の受賞を励みに、今後も信頼性と責任あるAIの研究を推進し、多言語環境における医療情報へのアクセス格差の解消に取り組んでまいります。将来的には、医療従事者を置き換えるのではなく、その活動を支援する形で、研究成果を病院や実際の医療現場へ展開し、より多くの人々に具体的な価値を届けたいと考えています。


