南出 将志 特任准教授がAOGS2026 Kamide Lecture Awardを受賞されました

2026/08/28

2026年8月5日、社会基盤学専攻  南出 将志 特任准教授がAOGS2026 Kamide Lecture Awardを受賞されました。

 

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授賞式の様子

 

AOGS2026 Kamide Lecture Award

Kamide Lecture Awardは、Asia Oceania Geosciences Society(AOGS)が、優れた研究成果を挙げた若手研究者を顕彰する特別講演です。AOGSの創設者の一人である上出 洋介博士の名を冠し、大気科学、海洋科学、固体地球科学などの各研究部門において選出された若手研究者が、AOGS年次大会でDistinguished Lectureを行います。


受賞された研究内容・活動について

南出特任准教授は、台風や激しい対流現象の予測可能性を明らかにし、その予測精度を向上させるため、衛星観測、データ同化、大気力学を組み合わせた研究を進めてきました。
特に、従来は数値予報への利用が難しかった雲域を含む「全天候(all-sky)」の衛星放射観測を効果的に取り込むデータ同化手法を開発するとともに、それらを用いて熱帯低気圧の急発達や激しい対流現象の力学と予測可能性を明らかにしてきました。静止気象衛星GOES-16の観測を用いた研究では、熱帯低気圧の発達開始の予測を改善し、最盛期付近の強度予測誤差を約20%低減できることを示しています。
こうした、全天候衛星データ同化の方法論的発展と、それを基盤として極端気象の力学・予測可能性研究へ展開してきた一連の研究成果が評価され、今回のKamide Lectureへの選出に至りました。

今後の抱負・感想

このたび、このような名誉ある賞をいただけたことを大変光栄に思います。これまで研究を支えてくださった共同研究者、関係者の皆さまに、この場を借りて心より感謝申し上げます。私が取り組んできた「全天候」衛星データ同化については、先日の宇宙開発利用大賞では現業や社会への応用可能性を評価いただいた一方、今回のKamide Lecture Awardでは、その手法を通じた大気科学や予測可能性研究の発展への貢献を評価いただいたものと受け止めています。今回の受賞を励みに、これからも新しい科学的問いに向き合い、極端気象の理解と予測の発展に貢献できるよう研究を続けていきたいと思います。

 

 

AOGS2026 Kamide Lecture Award