若手研究者紹介:小山 裕己 准教授

2026/08/25
若手研究者紹介:088
小山 裕己

准教授 精密工学専攻グラフィクスとインタラクション研究室

 

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経歴

2012年 3月
東京大学理学部情報科学科 卒業
2014年 3月
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 修士課程 修了
2017年 3月
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 博士課程 修了
2017年 4月
産業技術総合研究所 研究員
2022年10月
産業技術総合研究所 主任研究員
2025年 4月
東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻 准教授

 

 

研究について

 

私は、数理技術の活用を通して人とコンピュータが協力しながら新しいものづくりを実現するための研究をしています。専門分野としては、コンピュータグラフィックス(CG)、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、機械学習を横断し、「計算によるデザイン支援(Computational Design)」や「人間参加型最適化(Human-in-the-Loop Optimization)」に取り組んでいます。

例えば、「椅子の形をもっと座りやすくしたい」「アニメのキャラクターを効率よく制作したい」「3Dプリンタを使って新しい構造物を設計したい」といった場面では、人間の感性や経験が重要です。一方で、コンピュータは膨大な選択肢を高速に探索したり生成したりすることが得意です。私は、人間とAIがそれぞれの得意なことを持ち寄り、協力してデザインや創作を行うための仕組みを研究しています。例えば、「写真の色調を綺麗にしたい」といった場合に、コンピュータが好みを学習しながら適切な候補を繰り返し提示することで、効率的に色調編集を実現するシステムを構築しました。

近年では生成AIの発展により、人とAIの関係は大きく変わりつつあります。私は、AIが人間を置き換えるのではなく、人間の創造性を引き出し、支援する存在になって欲しいと考えています。そのため、人間の「好き」「心地よい」「美しい」といった数値化しにくい感覚をコンピュータに共有し、より良い提案を行う数理技術の研究を進めています。

研究成果は、アニメ制作支援、デジタルものづくり、製品設計支援など、幅広い分野への応用を目指しています。人とAIが自然に協力しながら、新しい価値を生み出せる未来の実現を目指しています。

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[Fast Forward] Sequential Gallery for Interactive Visual Design Optimization (SIGGRAPH 2020) 

 


今後の展望・抱負

 

AI技術は急速に進歩していますが、人間の創造性や感性の重要性は今後ますます高まると考えています。私は、AIと人間がより良くインタラクションするための技術の開発を通して、「AIと一緒に考えることで、一人では思いつかなかったアイデアに出会える社会」を実現したいと思っています。そのために、人とAIが互いの長所を活かして協調できる理論やシステムを構築し、研究成果を社会に還元していきたいと考えています。

 

 

 

オフショット 研究者の素顔を紹介―

 

大学進学と同時にビッグバンドジャズを始め、いまでも演奏を続けています。最近は安田講堂で演奏する機会がありました。

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関連URL

 

個人ページ:https://koyama.xyz/index-j.html

研究室ページ:https://lab.koyama.xyz/

 

 ※所属・職位は取材当時のものです。