先端学際工学専攻 Jeric Floresさん(D1)が日本化学会第106春季年会(2026)学生講演賞を受賞されました

2026/05/11

2026年4月24日、先端学際工学専攻 Jeric Floresさん(D1)が日本化学会第106春季年会(2026)学生講演賞を受賞されました。

 

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日本化学会第106春季年会(2026) 学生講演賞
本賞は、化学分野において優れた研究成果および発表能力を示した若手研究者に対して公益社団法人日本化学会(CSJ)委員会により選定・授与されたものです。

 

受賞された研究内容・活動について
受賞対象となった研究題目は、「Self-Assembled Optical Chemosensor Array for the Identification of Counterfeited Anti-Malarial Drugs(偽造抗マラリア薬識別のための自己組織化型光学ケモセンサーアレイ)」です。
本研究では、シクロデキストリン-色素複合体を基盤としたケモセンサーアレイを開発し、真正な抗マラリア薬と偽造薬を識別することを目的としています。開発したシステムは、光学フィンガープリンティングにより複数種類の抗マラリア薬を識別可能であり、それらの分類および定量評価を実現するものです。

 

今後の抱負・感想

私はフィリピン出身であり、常に母国フィリピンの人々に貢献したいという思いを持って研究に取り組んでいます。フィリピンは発展途上国であることから、日本で培った、そして今後さらに習得していく知識や技術を活かし、地域社会へ還元していきたいと考えています。
また、それにとどまらず、科学研究を通じて日本とフィリピンの良好な関係構築にも貢献し、双方にとって有益な研究・交流を推進していきたいと考えています。


現在、私たちの研究グループでは、自己組織化型ケモセンサーアレイを用いた化合物の同時検出に向けた新たな戦略の開発に取り組んでいます。今回発表した研究では、シクロデキストリンが有する優れた包接能に着目し、多様なゲスト分子を取り込むことで、調整可能なホスト-ゲスト相互作用を利用した幅広い化合物検出を実現しました。具体的には、シクロデキストリン(ジメチル-β-シクロデキストリンおよびγ-シクロデキストリン)と蛍光指示薬(ニュートラルレッドおよび1-メトキシピレン)を組み合わせることで自己組織化型ケモセンサー複合体を構築し、抗マラリア薬の真正性評価へ応用しました。シクロデキストリン、蛍光指示薬、および抗マラリア薬間の競合的相互作用により、各薬剤に固有の光学フィンガープリントが生成されます。これにより、異なる薬剤の識別、定量評価、さらには正規品と偽造品の判別が可能となりました。
本研究成果について、第106春季年会(日本化学会)において「CSJ Student Presentation Award」を受賞することができました。本成果は、南研究室の支援的な研究環境のもとで達成されたものです。ご指導を賜りました 南准教授、佐々木講師をはじめ、日頃より支えてくださった研究室の皆様に深く感謝申し上げます。

 

 

日本化学会 第106春季年会 (2026)