第76回駒場祭 「もっと知りたい、工学部の世界」

2025/12/16

2025年11月22日から24日にかけて行われた第76回駒場祭において、工学部広報室は学生アシスタントを中心に、展示企画「もっと知りたい、工学部の世界」を出展しました。工学部の魅力や学生生活を伝えるべく、各学科のポスター展示や相談コーナーでの質問対応などを行いました。

 

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展示場所はKOMCEE WEST 5階という、やや足を運びにくい場所ではありましたが、三日間で1,000名以上の方にご来場いただき、学生アシスタントも大忙しの盛況な展示となりました。来場者の方々は大学受験を控えた高校生、進学振り分け前の駒場生、在学生の保護者の方、さらには工学部に関心を持つ一般の方まで、幅広い層にわたりました。

 

学生アシスタントは工学部の学部生と工学系研究科の大学院生が務め、学科紹介や学生生活、進路相談、研究内容など多岐にわたる質問に対応しました。学部生の所属は工学部16学科中12学科に及び、同じ学部内でも授業や実験、研究室が多様であることを紹介しました。アシスタント同士にとっても、普段はあまり交流できない他学科の学生や先輩・後輩と関わる貴重な機会となりました。

 

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来場者の方には入り口で、どこから来たのかを日本地図ポスターにシールで回答していただきました。裏話ですが、この精巧な日本地図ポスターは、日本地図や都道府県を描くアルバイト経験がある学生アシスタントのKくんが作成したものです。結果を見ると、東京都やその周辺からの来場者が多かったものの、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地からお越しいただいたことがわかりました。遠方の方は学生のご家族が多い傾向でしたが、中には「大学見学のために、今朝新幹線で兵庫から来ました」という高校生もいらっしゃいました。また、海外からの来場者もおり、英語での対応も行いました。

 

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また、入り口では各学科のポスターを読むと答えが分かるクロスワードパズルを配布しました。こちらは昨年に続く人気企画で、学科ごとにキーワードが設定されており、ポスターを読みながらキーワードを探すことで自然と工学部の理解が深まる仕組みです。実際に、「クロスワードを解くことで掲示をまんべんなく見られた」「クロスワードでいろいろな学科の特徴を知れて楽しかった」といった声をいただきました。パズルの完成とアンケート回答者にはオリジナルクリアファイルをお渡しし、三日間で計490名の方に配布しました。

 

fig0005クロスワードを解いている様子

 

各学科のポスターだけでなく、高校生や一般の方向けに大学が行っている企画のビラやポスター、工学部広報室が発行する広報誌「Ttime!」も展示しました。

「Ttime!」は高校生・予備校生・大学生および先生方を対象に、工学部・大学院の学生アシスタントが中心となって発行している冊子で、インターネット上でも公開されていますので、ぜひご覧ください。(https://www.t.u-tokyo.ac.jp/about/info/outreach/t-time

 

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学科紹介のポスターは各学科の学生が作成したもので、時間割、研究内容、進路・就職先といった基本情報から、アピールポイントや名物授業まで幅広く紹介されています。ポスターをきっかけに学生アシスタントへ多くの質問が寄せられ、特に学生の来場者からは「実際にどんな授業を受けているのか」「大学ではどのようなことを勉強しているのか」といった、学びの内容に関する質問が多く見られました。

一方で、保護者や一般の方からは「学んでいることが社会のどこで役立つのか」「どのような場面で工学の知識が生かされるのか」といった観点からの質問が多くいただきました。

 

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また、学科によっては月曜から金曜の1〜4限がほとんど埋まっている時間割に驚かれる方も多く、「勉強だけで精一杯になってしまわないか」「アルバイトやサークルと両立できるのか」といった質問も寄せられました。

来場者の方との会話の中には、大学での基礎的な研究がなぜ重要なのか、そしてそれをどうすればより分かりやすく伝えられるかについて話し合う場面もありました。さらに、「ポスター展示だけでなく、実際に学科で制作しているものも見たい」「研究室を見学してみたい」といったご意見も多くいただきました。

より分かりやすく、興味を持ちやすい展示となるよう、来年度以降もいただいたご意見を積極的に参考にしていきたいと思います。

 

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また、工学部に関連して「こんなひみつ道具があったらいいな」というテーマで、来場者が欲しいひみつ道具を付箋で貼る参加型企画も行いました。さまざまな回答が寄せられましたが、「もしもボックス」や「どこでもドア」は複数の方が挙げていました。私自身も「どこでもドア」でエベレストやアフリカのサバンナ、さらには月まで行ってみたいです。改めて考えると、漫画の世界の実現には非常に高い技術的ハードルがありますが、いつか工学部発ーで実現する日が来るかもしれない、と感じました。ドラえもんは22世紀から来たとされていますが、21世紀の今、果たしてそれまでにどこまで近づけるのでしょうか。

 

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工学部の公式紹介冊子を用意し、座ってじっくり話せる相談コーナーも設けました。受験相談や、駒場生からの「自分の興味に合う学科はどれか」といった相談を主に受けました。私自身も進学選択で迷っていた際、各学科の先輩に直接話を聞いて進路を決めた経験があるため、相談に来てくださった方の進路選択の一助になれていれば幸いです。

 

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展示の最後には「行くならどの学科?」という投票企画を実施しました。各学科のポスター展示を一通りご覧いただいた上で、行ってみたい学科に投票していただく形式です。結果としては、建築学科、航空宇宙工学科、電子情報工学科が人気でした。この投票ポスターには各学科を象徴するアイコンを描きましたが、どの学科も扱う分野が広いため、何を描くべきか選ぶのはなかなか難しい作業でした。

 

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アンケートを集計したところ、「学生が丁寧に説明してくれた」「工学部が扱うテーマの幅広さに驚いた」「進路を考える上で参考になった」など、多くのご意見をいただきました。「進学振り分けの参考にと訪れたが、魅力的な学科を新しく知り、さらに迷うようになった」という声もあり、工学部の魅力が存分に伝わったことを嬉しく思います。


昨年度に続き、来場者の方に好評をいただける企画を開催でき、私たちアシスタントにとっても、幅広い来場者の方々と交流する中で、自身の学びや研究を見つめ直し、それらを分かりやすく伝える方法を考える良い機会となりました。今後も工学部の魅力が伝わるよう活動を続けていきたいと思います。ご来場いただいた皆様、工学部広報室の皆様、学生スタッフの皆さん、大変お疲れ様でした!

 

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TtimeOBOG_blue_文:後藤 直人 協力:佐藤 絹子 新地 涼介
写真:Ttime!