電気系工学専攻 松川 浩之さん(M1)が2025 IWDTF Young Researcher Awardを受賞されました

2025/11/10

2025年11月7日、電気系工学専攻 松川 浩之さん(M1)が2025 IWDTF Young Researcher Awardを受賞されました。

 

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2025 IWDTF Young Researcher Award

IWDTF Young Researcher Awardは、International Workshop on Dielectric Thin Films for Future Electron Devices: Science and Technology (IWDTF)国際会議において優れた研究成果を発表した若手研究者に授与される賞です。

 

受賞された研究内容・活動について

電気系工学専攻修士課程1年生(トープラサートポン研究室)の松川浩之さんが、2025年11月5日-7日に仙台で行われたInternational Workshop on Dielectric Thin Films for Future Electron Devices: Science and Technology (IWDTF)において、以下の発表でIWDTF Young Researcher Awardを受賞しました。
著者:*Hiroyuki Matsukawa, Mitsuru Takenaka, Shinichi Takagi, Kasidit Toprasertpong
発表題目:C–V characteristics of ferroelectric Hf1-xZrxO2: Impact of voltage sweep speed
本発表は強誘電体HZOのC-V特性が電圧掃引速度に依存することを初めて体系的に明らかにしました。高速掃引では誘電率が上昇し、その要因として強誘電ドメインにおける動的応答が示唆されましたこの結果は半導体メモリに向けた高誘電体材料の開発に大きく貢献しました。

 

今後の抱負・感想
今回得られた知見を糧に、新しい計測技術や材料設計にも挑戦し、より高性能の電子デバイスの実現を目指します。強誘電体材料の物性理解とデバイス応用の両面から研究をさらに発展させていきたいと考えています。今後も、日々の実験と議論を重ねながら着実に成果を積み重ねていきたいと思います。