物理工学専攻 高原 規行さん（D2）が 29th International Workshop on Oxide Electronics において Best Presentation Award を受賞されました

2023年10月17日、物理工学専攻 川﨑研究室 高原 規行さん（D2）が29th International Workshop on Oxide Electronic (iWOE-29) において、Best Presentation Award を受賞されました。

29th International Workshop on Oxide Electronics, Best Presentation Award

本賞はiWOE-29（2023年10月15～18日、韓国・釜山市）で行われたポスター発表において、特に優れた発表を表彰するものです。

 概要 : ペロブスカイト型酸化物GdTiO₃とEuTiO₃は、AサイトのGd³⁺とEu²⁺がどちらも7μ_Bの磁気モーメントを持つ一方で、BサイトのTiが異なる価数(Ti³⁺/Ti⁴⁺)をとるため、ヘテロ接合により磁化と極性が共存した人工界面系を作製することが可能です。本研究ではGdTiO₃/EuTiO₃ヘテロ構造が極性界面においてラシュバ分裂バンドを示すことに注目し、電気伝導測定を行ったところ界面の磁化と極性に由来した特徴的な非相反伝導現象(整流作用)を観測することに成功しました。以上の結果は、GdTiO₃/EuTiO₃ヘテロ界面が磁性ラシュバ系の新奇伝導特性を研究するのに理想的な系であることを示唆しています。

今後の抱負・感想

この度はBest Presentation Awardを受賞できたことを大変光栄に存じ上げます。研究を手厚く指導・サポートしていただいた川﨑教授ならびに研究室メンバーの皆様には深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後とも一層研究に邁進していく所存です。

受賞機関ホームページ：http://iwoe29.org/