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若手研究者紹介:早矢仕晃章 助教

 

若手研究者紹介:048

 

システム創成学専攻 大澤研究室 早矢仕晃章 助教

 


【経歴】
2012年3月:東京大学工学部システム創成学科卒業
2014年3月:東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻修士課程修了
2017年3月:東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻博士課程修了、博士(工学)
2017年4月-現在:東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻助教

【研究について】
データは私たちの日常生活においても非常に身近で必要不可欠なものです。時々刻々と収集・蓄積されるデータはコンピュータの処理の対象であると同時に、人間の意思決定を支援するための重要な情報源となります。私は、『ヒトとデータを巡るあらゆる営み』を解明すべく、未だデータ化されていない事象をどのように観測し、データ化するのかというデータ設計支援技術の開発と、データを取り巻く環境(エコシステム)の体系的理解の研究に取り組んでいます。

未観測事象のデータ化支援技術の開発
価値あるデータの流通と共有は行われつつも、未だ観測されていない事象を如何に観測し、データ化するのかという方法論と技術は未整備です。データを取得する人間の認知プロセスを集合知化することで、目的に応じたデータの収集・情報化・意思決定支援技術の開発を目指しています。

データ流通市場のダイナミクスの解明と制度設計
異分野のデータを交換・取引するデータ流通市場が次世代イノベーションの源泉として注目される一方、データ・法規制・ヒトの動的な相互作用の解明とそれに基づくルール作りは喫緊の課題です。本研究テーマでは頑健・安全なデータ流通市場の自律的成長に寄与する要素の創発的作用を解き明かし、データ流通市場整備のための制度設計に挑戦しています。


【今後の抱負】
データは意思決定のための情報源ですが、データの役割、求められている機能は時代とともに変化しています。データが流通や交換の材料として扱われてきているのは、近年の興味深い変化と言えるでしょう。データは世界を観察し、記録し、伝達する人間の営みそのものです。
ここには研究し甲斐のある分野横断的かつ魅力的なトピックが非常に多くあり、このメカニズム解明と技術開発は来るデータ駆動社会に大きく貢献できると考えています。
今後は国内外の仲間・コミュニティ作りにも力を入れていき、研究の魅力を発信していきたいと考えています。

【WEB】
https://researchmap.jp/teruaki-hayashi/