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応用化学専攻 菅原紘成さんがAOC-4においてBest Poster Presentation Awardを受賞されました

 

応用化学専攻 博士2 菅原紘成さんが、The 4th Asia-Oceania Conference on Green and Sustainable Chemistry (AOC-4) において、Best Poster Presentation Awardを受賞されました。

 

 

<受賞された研究について>
アニオン性金属酸化物クラスターであるポリオキソメタレートは、触媒としての優れた物性を備えた材料であり、酸触媒・酸化触媒として広く利用されてきました。その一方で、塩基触媒作用に関する報告例はほとんどありません。本研究では、欠損型ポリオキソメタレートのプロトン化状態制御に基づき活性点を構築し、塩基触媒反応への展開を行いました。欠損部がプロトン化したゲルマノタングステートの4プロトン和体は塩基触媒として機能しないのに対し、プロトン化状態を制御した2プロトン和体はKnoevenagel縮合反応に高い活性・広い基質適用性を示しました。本系はフェニルアセトニトリルといった反応性の低い基質にも適用可能でした。さらに、本触媒はカルボニル化合物のシアノシリル化反応に対しても高い活性を示しました。これまでに塩基反応に高活性を示すポリオキソメタレート触媒はなく、本触媒が初めての例となります。

 

 

<今後の抱負・感想>

今回の受賞を光栄に思います。本研究を行うにあたり、御指導を賜りました水野哲孝教授、鎌田慶吾助教に深く感謝しています。今後も、今回受賞した賞に恥じぬようより一層研究活動に精進して参りたいと思います。最後になりましたが、今回の学会参加にあたりご支援いただきました新化学技術推進協会 (JACI) に厚く御礼申し上げます。